東大医学博士による胃腸科肛門科の最新医療ブログ
胃腸肛門病専門の東大医学博士の日常と雑感をつづります。
- 胃腸科(胃の経鼻内視鏡検査・無痛の大腸内視鏡検査・胃大腸ポリープ・胃潰瘍・大腸癌・潰瘍性大腸炎・血便・便秘・腹痛)
- 肛門科(診察の受け方・痔核・痔ろう・裂肛・痛みに配慮した日帰り手術・ALTA注射療法)
等についてのマニアックな専門知識を交えて提供します。
新着
“盲腸”にも慢性タイプがあります
[2025/11/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは「慢性虫垂炎(まんせいちゅうすいえん)」という病気をご存じでしょうか?
「虫垂炎(ちゅうすいえん)」というと、突然お腹が痛くなって手術になる…怖い病気、いわゆる「盲腸(もうちょう)」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし、虫垂炎にはもう一つ、ゆっくりと炎症が続くタイプがあるのです。
それが今回のテーマである「慢性虫垂炎」です。
今回は、この慢性虫垂炎について、分かりやすくお話していきます。
胃カメラ・大腸カメラで鎮静剤を使うのはなぜ?
[2025/10/15] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは、これまでに胃カメラ(胃内視鏡検査)や大腸カメラ(大腸内視鏡検査)を受けたことがありますか?
当院でも毎日、多くの患者さんが検査を受けています。
当院では、全例、鎮静剤を使用しての内視鏡検査を行っています。
近年では、鎮静剤を使用した内視鏡検査を行っている医院は増えているようです。
それほど一般的になってきている鎮静剤ですが、時々「鎮静剤(ちんせいざい)はどうして使うの?」とご質問をいただくことがあります。
今回は、胃カメラ・大腸カメラで鎮静剤を使う理由について、わかりやすく解説していきたいと思います。
手足に力が入らない!?ギラン・バレー症候群
[2025/10/01] 胃腸科
みなさんこんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは「ギラン・バレー症候群」という病気をご存じでしょうか?
7月のブログ(鶏肉の生食は危険です!)でも少し登場した病気です。
今回はこの「ギラン・バレー症候群」について、もう少し詳しくお話ししていきます。
胃底腺型胃がんを知っていますか?
[2025/08/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
今回は少し専門的なテーマでお話していきたいと思います。
今回のテーマは・・・ 「胃底腺型胃がん」 についてです。
「胃がん」という言葉は聞いたことがあっても、「胃底腺型胃がん」という名前は初めて耳にする方が多いと思います。
実は、このタイプのがんは比較的新しく知られるようになったもので、一般的な胃がんとは少し特徴が違います。
今回は、一般的な胃がんとの違いや診断・治療について、わかりやすくお話しします。
鶏肉の生食は危険です!
[2025/07/15] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
毎日暑い日が続いていますね。体調には気を付けて暑い夏を乗り切っていきましょう。
さて、夏の怖い病気の一つと言えば・・・「食中毒」ですね。
「食中毒」と聞いて、みなさんは何を思い浮かべますか?
ノロウイルス、腸炎ビブリオ、サルモネラ属菌など・・・、さまざまな種類がありますよね。
その中でも、食中毒全体の約20%を占めるのが「カンピロバクター」です。
今回は、このカンピロバクターについて詳しくご紹介します。
お腹が疲れたらどんなものを食べればよいの?
[2025/05/15] 胃腸科
みなさん、こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
最近は、天気がイマイチな日が続くなど、ジメジメしたり、蒸し暑い日が続いていますね。
気温と湿度の高さに体がついていかず、つい冷たい飲み物やアイス、ビールなどに手が伸びがちになる季節です。
ただ、こういった食習慣が続くと、私たちの胃腸(いちょう)・・・つまり消化器の働きに思わぬ負担をかけてしまうことがあります。
結果として消化不良となり、「なんだかお腹が疲れたな・・・」と感じるようになることがあるんです。
では、今回は「お腹の疲れ」が出てしまっているときは、どんなものを食べれば良いのかをお話していきましょう。
健康診断の結果の放置はやめましょう!
[2025/05/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科内科のららぽーと横浜クリニックです。
だんだんと暑い日が増え、涼しい時間と暑い時間が交互に来て、体に負担のかかりやすい季節ですね。
体調には十分に気をつけ、これからくる猛暑に備えて行きましょう。
さて、この先・・・夏の終わりから秋にかけて増えてくるのが、健康診断です。
皆さんは、定期的な健康診断を受けていますか?
ご自身で受けられている方もいれば、多くの方は会社の健康診断で受けているのではないでしょうか。
以前の記事では「健康診断の必要性」について詳しくご紹介しました。
まだご覧になっていない方は、是非そちらも合わせて読んで見てくださいね。
今回は、「健康診断の結果を放置するとどんなリスクがあるのか?」という視点でお話しします。
腸狭窄を知っていますか?
[2025/03/15] 胃腸科
こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは、腸狭窄(ちょうきょうさく)という病気をご存知でしょうか。
腸管の一部が完全にふさがってしまっている腸閉塞に対して、内容物の一部が通過できている状態を「腸狭窄」と呼びます。
簡単にいうと、腸管が狭くなって物を通しにくくなった状態のことを言います。
今回はそんな「腸狭窄」についてご紹介したいと思います。
胃の形には種類があります!
[2025/02/15] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは自分の「胃の形」って気にしたことはありますか?
「胃なんて、皆同じ形なんじゃないの?」と思うかもしれませんが、実は誰もが思い浮かべるような(イラストのような)そら豆の形ではないんですよ。
今回は、そんな「胃の形」についてお話していきます。
日本人のなりやすいがん第4位は胃がんです!
[2025/01/15] 胃腸科
皆さん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは、胃の定期検査を受けていますか?
会社の検診やご自身で毎年の恒例行事として行っている方が多いのではないでしょうか。
胃の検査の目的は、「胃の具合が悪いから精密検査として」「胃がん健診として」と言う方が多いと思います。
胃がんは、かつて日本人のがんによる死亡数の第1位でした。
最近は診断方法と治療方法が向上したおかげで、男性では第3位、女性は第5位、男女合計では4位(国立研究開発法人国立がん研究センターの統計より)となっています。
ですが、逆に考えると現代の医療をもってしても「TOP5」に入るほど、胃がんは日本人に多いがんであると言えます。
皆さんは、この「胃がん」という病気についてどこまで知っていますか?
今回は、胃がんについて詳しくお話していきます。
大腸腺腫にも種類があります。
[2025/01/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
あけましておめでとうございます。本年も当院をどうぞよろしくお願いいたします。
今回は「病理組織検査」にまつわるお話です。
大腸ポリープにも種類があり、そのタイプは病理組織検査で分かります。
テーマは・・・「大腸ポリープのhigh grade(ロウグレード)とlow grade(ハイグレード)」です。
聞いても馴染みがなく、難しそうと思われるかと思います。
まずは、病理検査のGroup分類について知っておくと、分かりやすいので「病理検査におけるグループ分類は5段階!」をチェックしてみてくださいね。
潰瘍とびらんの違いを知ってますか?
[2024/12/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは、「潰瘍」「びらん」という言葉を耳にしたことがありますか?
病気を意味する言葉であるというのは、なんとなく想像ができますが、そもそも両方とも正確にはご存知ない…という方が圧倒的多数ではないでしょうか。
今回はそんな「潰瘍」と「びらん」についてお話したいと思います。
超多発の大腸ポリープ!大腸ポリポーシスをご存じですか?
[2024/11/15] 胃腸科
みなさんこんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
今回のテーマは“ポリポーシス”という病気についてです。
皆さんは、この病気の名前を聞いたことがありますか?
よく聞くなー、と思うような病気ではないかと思います。
では、ポリープはどうでしょうか。実は、今回お話するポリポーシスという病気は、数あるポリープの病気の1つです。
今回は、ポリポーシスという病気についてお話していきます。
よく聞く『腫瘍』って何?
[2024/09/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
今回のテーマは「消化器の腫瘍について」です。
腫瘍と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?あまり良いイメージがないかもしれませんね。
それもそのはず、腫瘍は大きく、良性腫瘍と悪性腫瘍(がん)に分かれます。
消化器の悪性腫瘍では、食道がん、胃がん、大腸がん、、肝細胞がん・肝内胆管がん、胆のうがん・胆管がん、膵臓がんなどがありますが、今回は特に消化管がん(食道、胃、大腸)について、危険因子や症状の特長についてお話ししていきます。
小腸の検診がない理由は何?
[2024/08/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
毎日非常に厳しい暑さの日が続いていますね。体調は崩していませんか?
しっかり水分補給、栄養を摂り、そして睡眠もしっかりとって、この暑い夏を乗り越えましょう。
さて、今回はお腹のお話です。
当院では胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を行っておりますが、検査を受けられる患者さんから時々こういったご質問をいただくことがあります。
「胃内視鏡や大腸内視鏡で小腸までみて貰うことは出来ますか?」
「大腸の病気はよく聞くけど、小腸は検査しなくてもいいの?」
胃と大腸に比べると確かにちょっと影が薄いように感じますね・・・。
今回はそんな意外と知られていない【小腸】についてのお話です。
あなたは知ってる?生活習慣病ランキング
[2024/04/15] 胃腸科
みなさんこんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
今回のテーマは生活習慣病です。
生活習慣病とは、名前の通り生活の習慣で引きおこる病気です。逆に言うと生活の習慣を見直すことが出来たら、未然に予防し、薬を減らすことができる病気です。
今回は、この生活習慣病をランキング形式でみながら、解説をしていきます。
生活習慣病は聞いたことがあるけど、どういった習慣が原因となるの?といった疑問にも答えつつ、今回はその原因についてもお話ししていきましょう。
胃薬の種類と使い分け
[2024/03/15] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは、『胃薬』を使ったことはありますか?
胃痛・胃のむかつき、胃もたれ等の症状は多くの人が経験をする症状です。
病院に行かずとも、市販薬で手に入るものもあるので、助かっているという人も多いかと思います。
胃薬、とはいっても胃薬にも様々な種類があります。今回は、胃薬の種類と使い分けについて解説していきます。
過敏性腸症候群にはタイプがあります!
[2024/03/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
今回は、前回に引き続き、過敏性腸症候群がテーマです。
前回の記事(過敏性腸症候群の原因と診断)では、過敏性腸症候群の原因や診断方法についてお話しました。
過敏性腸症候群は「便秘型」「下痢型」「混合型」「分類不能型」の4タイプに分けられます。
今回は、この過敏性腸症候群のタイプ、そして治療について解説していきます。
過敏性腸症候群の原因と診断
[2024/02/15] 胃腸科
みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは、腹痛の経験はありますか?・・・「ない」と答える人の方が少ないほどありふれた症状の1つですね。
ここ3か月の間に月に3日異常にわたり、お腹の強い痛みや不快感が繰り返し起こり、排便によって症状が和らいだり、排便の回数や形が変わるなどといったことはありませんか?
どれか一つでも当てはまれば、過敏性腸症候群の可能性があります。
今回は、過敏性腸症候群について、次回は、過敏性腸症候群のタイプについて、2回にわけて解説していきます。
小腸の表面積はテニスコート大!?
[2024/02/01] 胃腸科
こんにちは、横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
さて、今回は内臓のお話です。皆さんは体の中にどんな内臓があるか聞かれたら、いくつ答えられますか?覚えきれないほどたくさんの内臓がありますよね。
私たちの体は像やキリンのように大きくありません。ですから、小さな体の中にこんなにたくさんの臓器が入るのか?と不思議に思うかもしれませんね。
さて、今回は数ある内臓の中から胃腸科らしく、消化管の中から小腸について解説していきます。