あなたは知ってる?生活習慣病ランキング

印刷用ページ[2024/04/15] 胃腸科

みなさんこんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
今回のテーマは生活習慣病です。
生活習慣病とは、名前の通り生活の習慣で引きおこる病気です。逆に言うと生活の習慣を見直すことが出来たら、未然に予防し、薬を減らすことができる病気です。
今回は、この生活習慣病をランキング形式でみながら、解説をしていきます。
生活習慣病は聞いたことがあるけど、どういった習慣が原因となるの?といった疑問にも答えつつ、今回はその原因についてもお話ししていきましょう。


日本の三大疾病を知っていますか?

まず、皆さんは日本の三大疾病をご存じですか?
日本の三大疾病というのは、日本人の死因の上位を占めるもので

  • がん
  • 心疾患
  • 脳血管疾患
が挙げられます。

三大疾患は増加傾向にあり、その原因の一つが今回のテーマである、生活習慣病であるとされています。
生活習慣病とは、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒などの生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。(厚生労働省の資料より)
ひと昔前は、「成人病」という名称で、原因は加齢とともに発症・進行するものとされていました。
しかし、実際は運動不足や飲酒・喫煙・不規則な生活など、生活習慣が原因となって発症することがわかり、生活習慣病と呼ばれるようになりました。

主な生活習慣病は・・・

  • 糖尿病
  • 肥満症(メタボリックシンドローム)
  • 脂質異常症(高脂血症)
  • 高血圧症
  • 腎臓病
  • 心筋梗塞
  • 肺がん
  • 脂肪肝
  • 肝硬変
などが挙げられます。
それでは、どの生活習慣病が多いのか、ランキングを見ながら原因についても解説していきましょう。


第1位 高血圧

生活習慣病で最も多いのは高血圧症です。日本人のおよそ3人に1人が高血圧という状況で、もはや国民病といっても過言ではないでしょう。
高血圧というのは血圧が高すぎる状態を続ける病気です。
高血圧と呼ばれる血圧の数値としては、家庭で測定した数値で上が135 / 下が85以上、診察時(病院で測る血圧)の血圧で上が140 / 下が90以上と定義されています。
高血圧をそのままにしていると、腎臓病や心筋梗塞、脳卒中という病気を引き起こします

高血圧になる原因とされているのは、塩分の取り過ぎや肥満、運動不足、ストレス、喫煙、飲酒量が多いなどが挙げられます。
塩分の摂りすぎに関して言えば、日本では味噌や醤油をはじめとする伝統的な調味料、保存が利く漬物や干物といった昔ながらの加工食品など、食塩を多く摂る食習慣が根づいているからとも考えられています。
最近では減塩○○といった製品も多く存在します。
運動不足、喫煙、飲酒の制限は勿論ですが、こうした細かい部分も意識を変えていくとよいでしょう。


第2位 糖尿病(成人型)

次いで多いのが糖尿病です。
糖尿病とは、血液中に含まれる糖分(血糖値)が慢性的に高くなる病気です。
血糖の濃度が高い状態を何年もそのままにしてしまうと、血管が傷つき、将来的には網膜症、動脈硬化による心臓病や脳卒中、腎不全、神経障害による足の切断といった、より重い病気につながってしまいます。
膵臓から出るインスリンと言うホルモンは、血糖を一定の範囲に収める働きを担っています。
そのインスリンが不足してしまっていたり、十分に働かないために血糖値の上昇を抑える働きが低下してしまうことが原因です。

糖尿病を引き起こす原因として挙げられているのは、食事量が多い(脂っこいものが好き・普段からおなかいっぱい食べる)、野菜の摂取が少ない、間食が多い、甘い飲料が好き、運動不足、肥満、ストレスなどが引き起こしやすい習慣とされています。
糖尿病は「万病のもと」と言われるほど、重症になると様々な怖い病気を引き起こします。
体質という面もあるとはいえ、生活習慣の乱れが糖尿病を悪化、進行させてしまうことにも繋がります。
加齢変化とともに、若い人より糖を下げる能力、インスリンの分泌、基礎代謝が落ちてしまいます。今まで大丈夫だったからと思わず、規則正しい生活を心がけましょう。


第3位 脂質異常症

です。
脂質異常症というのは血液中に含まれる、コレステロールや中性脂肪などの脂質が一定の基準よりも多い状態にある病気です。
血液中の脂肪が多すぎてしまうと、血管が硬くなり、動脈硬化、脳梗塞などの血管の中に血の塊が詰まる病気になりやすい状態となります。
脂質異常症は、過食、運動不足、肥満、喫煙、アルコールの飲みすぎ、ストレスなどが発症しやすい原因として挙げられています。

脂質異常症は、実は怖い病気です。
なぜなら、脂質異常症自体には自覚症状もなく放置されやすいからです。
脂質異常症は、確実に動脈硬化を進行させ、狭心症や心筋梗塞などの心疾患、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患のリスクを高める危険因子です。
しかし、症状がないから病院にも行かないという考えの方は多くいらっしゃいます。
つまり、動脈硬化に繋がる病気でありながら、放置してしまう人が多くいる病気なのです。
運動には摂り過ぎたエネルギーを消費し、LDLコレステロール(悪玉コレステロール) を減らして、HDLコレステロールを増やす働きがあります。
食事の食べ過ぎは勿論ですが、適度な運動を習慣にしましょう。


まとめ

1位から3位、みなさんの予想は当たっていましたか?
上記のランキングでは
「食生活・運動習慣・喫煙・ストレス・肥満」
がキーワード
といえるでしょう。
家系や体質はあれど、生活習慣病という名の通り、こうした生活の習慣が大きな影響を与えているのは明白です。
しかし、毎日制限された食事や、つらい運動などで急激に生活習慣を制限してしまうと、かえってそれがストレスにつながってしまいます。

始めは、とにかくハードルを低く設定して、1日5分の運動、週に1・2日お休みの日だけ簡単な食事制限など、少しずつ自分が無理なく続けれられる範囲での生活改善をしていきましょう。
こうして、徐々に生活習慣を改善していき、きちんと定着させていくことが大切です。

生活習慣病は、長年変わらずにいる生活習慣が原因です。
それを1日、2日、1週間程度改善しただけでは、到底太刀打ちできません。
ですから、焦らず、長期戦だと思って・・・今日から未来の自分の為にも無理のない範囲で、少しずつ生活習慣を見直していきましょう。


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