「痔は癖になる」とお考えの方もいらっしゃいますが、これは癖になるというよりも、その方の生活がもともと痔になりやすいことが関係しています。その代表的なものを見ていきましょう。
・痔になりやすい生活を続けている
痔の治療をしても、完治前と同じ生活を続けていては再発の可能性が高くなります。例えば、体を冷やしたり便秘を招いたりする食生活を改善していない、免疫力を低下させるストレスを溜め込んでしまう…という方は、どうしても下痢や便秘になりやすく、痔を再発させてしまうでしょう。
・長時間同じ姿勢を続けている
肛門に負担がかかる時間が長いほど痔のリスクも高まるため、デスクワーカーや長距離ドライバーなどは注意が必要です。空き時間にストレッチをするなど、積極的に体を動かして再発を防止しましょう。
・喫煙やお酒の習慣を続けている
煙草を吸っていたり、お酒を毎日のように飲むという方は、そうでない方よりも再発のリスクは高いといえます。煙草に含まれるニコチンは血管を収縮させますし、お酒は時間の経過と共に血管が収縮して体を冷やすからです。
・通院を自己判断でやめてしまった
痔は状態によっては経過観察が必要な場合があります。その際、痛みや違和感がなくなったからといって通院をやめたり、薬の服用を中止したりするのは危険です。根本的な解決を目指し再発を防ぐためには、やはり完治まで通院していただくことが大切なのです。