健康診断があるのはなぜ?

印刷用ページ[2024/04/01] 日々雑感

みなさん、こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
4月になりましたね。春は進級や進学をされる方、就職や転勤など新しい仕事が始まる方など、多くの人が環境が大きく変化し、新しい生活を始める時期です。
新しい環境や生活は、楽しさもある反面、実は大きなストレスがかかります。
無理はしないように、自分のペースで新しい生活に慣れていきましょう。

こうした新生活が落ち着いた頃、夏を過ぎて秋になると多くの会社では健康診断の時期になります。
みなさんは、健康診断の結果をきちんと確認していますか?
今回は、健康診断についてお話していきます。


健康診断の必要性

企業は労働安全衛生法第66条に基づき、医師による健康診断を従業員に受診させなくてはなりません。
従業員の健康確保のために、企業側が果たさなくてはならない役割ですね。

法律というと少し堅苦しく感じてしまうと思いますが、簡単にいえば・・・
企業は従業員に元気に働いてもらうために健康診断を実施し、従業員は元気に長く働きたいから健康診断を受ける必要がある、ということです。

しかし、毎年のこととはいえ「自分は具合が悪いことなんてないのに、健康診断を受ける必要なんてないのに・・・」と思われるかもしれませんね。
そして、健康診断の結果に全て正常だと書かれていれば「やっぱり要らないな」と感じることでしょう。

しかし、自分が健康だと思っている人ほど、健康診断が必要なのです。それは一体なぜなのでしょうか。


健康診断が必要な2つの理由

■ よりよく働くために必要

厚生労働省は以下の質問に対し、このように答えています。

Q 労働者に対しなぜ健康診断を実施しなければならないのか

A 事業主に、労働者に対する一般健康診断の受診を義務づけるのは、主に次のような理由 で労働者が作業することにより引き起こされる事故や疾病を防ぎ、またはそれを早期発 見し被害の拡大を防止するためです。
イ) 安全や健康に配慮した適正配置のための検査やそのための身体状況の把握
ロ) 個々の労働者を対象として、作業に起因して起こる健康障害の早期発見
ハ) 個人よりも集団を対象とした、職場の労働衛生問題の発見

―* * 労働安全衛生法に基づく健康診断に関する FAQ* *


難しく書かれていますが、「仕事をすることで怪我や病気をしないように、安全や健康に配慮した適正配置をするために、健康診断が必要です。」ということです。

働く、と言うことは常に危険が伴います。
肉体労働はもちろん、職場の人間関係はストレスとなり様々な病気の原因に、長時間労働は心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高めます。
自分の健康状態と仕事や職場が合っていないと、健康状態は悪化したり、回復するまで仕事が困難になってしまうこともあります。
健康診断を受けることによって、その結果は企業と労働者の双方が受け取ることになります。
その健康状態に応じて、企業は労働者を適正な職場に配置し、適正な仕事を与えることができます

つまり、よりよく働くために健康診断は行われていると考えることができます。


■ 生活習慣病の影がないかをチェックするために必要

これは皆さんに最も理解しやすい必要性だと思います。
そう、生活習慣病です。
生活習慣病とは、「健康的と言えない生活習慣」が関係している病気のことです。逆に言えば、生活習慣次第で発病を防ぐことができる病気という言い方もできます。

「健康的とは言えないとは・・・?」と思われるかもしれませんが、具体的には「食習慣・運動習慣・休養・喫煙・飲酒等の生活習慣が、その発症や進行に関与する疾患」とされています。
生活習慣と関連する病気としては、高血圧・脂質異常症・心筋梗塞・狭心症・高尿酸血症・糖尿病・アルコール性肝疾患などがあり、多くは自覚症状のないまま進行していきます。

誰でもなるようなよくある病気と思われるかもしませんが・・・

  • 死に至る可能性がある
  • 生活の質(QOL)を著しく低下させる可能性がある
  • 静かに忍び寄る(症状が出にくい)
といった特徴があります。

繰り返しになりますが、生活習慣病の多くが自覚症状のないまま進行していきます。
高血圧も、糖尿病も、がんであっても初期はもちろん、中期にはほとんど症状はありません。
進行がんとなっても痛みを感じないこともあるくらいなのです。
症状はもちろん病気のサインでもありますが、病気があるからといって症状が必ず出てくるとも限らないのです。

では、どうやって病気をみつけるのか?
生活習慣病やその兆しを発見するためには、自分が健康だと思う状態であっても検査を受けるしかないのです。


まとめ

いかがでしたか?
症状が全くなく、元気に働いている人は「よし、病院で検査を受けよう!」と思えるかというと、実際は難しいと思います。
(家族が病気になったことをきっかけに、という方もいますが!)

ですから、健康診断を行うというルールがあることによって、定期的に企業が健康診断を行い、労働者が健康診断を受けていれば、健康だと思っていた人に生活習慣病やその兆しがみつかるかもしれません。

■ いつまでも健康で働きたいと思っている人(労働者)
■ いつまでも健康で働いてもらいたいと思っている企業
のどちらにも大きなメリットのあるといえます。
ですから、健康診断は「これからも健康に働くために、生きるために必要」と言えますね。

ららぽーと横浜クリニックでも、各種健康診断、胃腸ドック(胃・大腸カメラ+一般検診)などの幅広いメニューの中から選らんで受けることが可能です。
企業の団体検診はもちろん、個人で受けられる方など様々です。
健康診断は予約制となっておりますので、検討中の方は一度お電話にてご相談ください。


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