貧血予防にはどんなものがよいの?

印刷用ページ[2025/07/01] 内科

こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは、「朝起きたときにふらつく」「階段を上ったら急に息切れする」「肌が白っぽくなった気がする」など、体にちょっとした変化を感じることはありますか?
実はこうしたちょっとした変化も、実は「貧血」のサインかもしれません。
少し前に貧血の種類についてお話(前回の記事:貧血の原因は1つではありません!)をしましたが、今回は、貧血の仕組みや原因、予防のためにできることなどを詳しくお話していきます。


貧血ってどんな病気?

簡単に、貧血についておさらいをしましょう。
貧血とは、血液中の赤血球や、その中に含まれる「ヘモグロビン」が減った状態をいいます。 ヘモグロビンは鉄を含むたんぱく質で、肺で取り込んだ酸素を全身に運ぶ役割を担っています。
そのため、ヘモグロビンが減ると体の隅々まで酸素が届きにくくなり、以下のような症状が出やすくなります。

  • めまい・立ちくらみ
  • 顔が青白い
  • 動悸が息切れ
  • 疲れやすい・だるい
  • 頭痛・集中力の低下
  • 爪が割れやすくなる(スプーン状に凹むこともある)


初期は自覚症状が乏しいこともありますが、慢性的に進行すると日常生活に支障が出ることもあります。
貧血の症状といえば、めまいや立ちくらみといった「ふらつく」症状を想像するかもしれません。
しかし、動悸や息切れ、疲れやすいといった「なんか最近体力が落ちてきたのかな?」と思う程度の変化のことも多いです。

さて、貧血と聞くと、 鉄分の摂取不足や月経や出血などによる鉄欠乏性貧血を想像する人がほとんどだと思います。
実際のところ、いくつもの種類がある中でも、貧血全体の約70%以上がこの「鉄欠乏性貧血」と言われています。

身近な病気だからこそできる、予防や改善方法には一体どんなものがあるのでしょうか。


日常でできる予防・改善の工夫

1. 鉄を含む食品を積極的に摂る

鉄分には肉や作家ななどの動物性食品に多く含まれるヘム鉄と、野菜や穀類などに含まれる非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は吸収率が高く、他の食品と一緒にとっても吸収を妨げられません。
非ヘム鉄はヘム鉄と比べ吸収率は低いですが、食べ方によって吸収率をアップさせることができます。

吸収率が良いからとヘム鉄ばかり摂取するのではなく、2種類の鉄分をバランスよく接種することも大切です。
動物性食品(ヘム鉄):赤身肉、レバー、かつお、まぐろ
植物性食品(非ヘム鉄):ほうれん草、小松菜、ひじき、大豆製品


2. タンパク質・ビタミンC・ビタミンB12・葉酸などの栄養素を摂取する

鉄を含む食品だけを食べれば良いわけではありません。
赤血球を作るのに必要な栄養素を摂取することも大切です。

タンパク質:赤血球やヘモグロビンを構成する材料となり、非ヘム鉄と一緒に食べると鉄の吸収率が高まります。肉類、魚介類、卵、大豆食品などに多く含まれます。
ビタミンC:非ヘム鉄と一緒に食べると鉄の吸収率が高まります。カリフラワー、ブロッコリー、オレンジ、キウイフルーツなどに多く含まれます。
ビタミンB12:葉酸とともに赤血球の生産を助ける働きがあります。魚介類(特に貝類)、卵に多く含まれます。
葉酸:ビタミンB12とともに赤血球の生産を助ける働きがあります。緑黄色野菜、枝豆、アボカド


3. 鉄の吸収を妨げるものを避ける

コーヒー、紅茶、緑茶に含まれるタンニンは鉄の吸収を妨げてしまいます。食前食後は控えるとよいでしょう。


4. 生活習慣を整える

ストレスなどが直接的に貧血を引き起こすわけではありません。
しかし、睡眠不足や過度なストレスは、私たちの生活や健康に及ぼす影響が大きく、間接的に貧血の原因となります。
適度な運動などでストレスを溜めすぎないようにし、よく休息を摂ることが大切です。


まとめ

いかがでしたか?
「『ただの疲れ』だと思って放置したら・・・実は重大な病気が隠れていた」というケースは少なくありません。
疲れやすさ、息切れしやすくなった、などは普段の生活でも起こる体の変化だからこそ、見落としてしまいがちです。
生活の質を下げるだけでなく、貧血という病気の裏に隠れた更に大きな病気を見逃すことにも繋がってしまうため、こうした症状が続く場合には医療機関を受診しましょう。

また、症状だけではなく、健康診断で貧血を指摘された場合や、ふらつき・息切れ・顔色の変化が気になる場合は、早めに医療機関で検査を受けましょう。
貧血が疑われる場合、まずは血液検査でヘモグロビン値や鉄、フェリチン、ビタミンの量を測定します。
また、同時に胃カメラや大腸カメラ(内視鏡検査)で出血源となる病気が隠れていないかを探すこともあります。
特に、40歳以降に原因不明の貧血が見つかった場合は、早期に内視鏡検査を受けることが推奨されます。

当院では血液検査・内視鏡検査の両方に対応が可能ですので、気になる症状があればお気軽にご相談ください。


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