貧血の原因は1つではありません!

印刷用ページ[2025/06/01] 内科

みなさん、こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
じめじめした日が続き、気候の変動に体がついていけず、イマイチ体調の優れない季節です。
睡眠と食事をきちんととり、体調を整えて暑い夏に備えて行きましょう!

さて、みなさんは、「立ちくらみ」や「めまい」といった症状を、突然感じたことはありませんか?
もしかすると、その症状が出たのは「貧血(ひんけつ)」が原因かもしれません。
今回は、多くの方に関わりのある「貧血」について、詳しくお話ししていきたいと思います。


貧血とは?

貧血とは、血液中の「ヘモグロビン」という成分の量が、基準より少なくなっている状態を指します。
ヘモグロビンとは、赤血球の中にある鉄を含んだたんぱく質で、私たちの体に酸素を運ぶ大切な役割を担っています。

このヘモグロビンが減ってしまうと、体がうまく酸素を取り込めなくなり、めまい・立ちくらみ・ふらつき・頭痛・息切れといった症状が現れることがあります。
貧血というと、「鉄分が足りないからなる」というイメージがあるかもしれません。
しかし、貧血と言ってもいくつかの種類があることを、ご存知ですか?


貧血にはさまざまな種類があります

一言で「貧血」といっても、いくつかのタイプがあります。
それぞれ原因が異なるため、タイプに合わせた適切な対処が必要です。

● 鉄欠乏性貧血(てつけつぼうせいひんけつ)

最もよく見られるタイプで、鉄分が不足することでヘモグロビンが十分に作られなくなる状態です。

● 巨赤芽球性貧血(きょせきがきゅうせいひんけつ)

ビタミンB12や葉酸(ようさん)といった、赤血球をつくるために必要な栄養素が不足することで起こる貧血の総称です。
少し怖い呼び方ですが、「悪性貧血」とも呼ばれることがあります。

● 再生不良性貧血(さいせいふりょうせいひんけつ)

骨髄(こつずい:血液をつくる工場のような部分)の働きが低下し、赤血球を十分につくれなくなる状態です。
日本では、年間約1000人が発症し、有病率(ゆうびょうりつ:特定の病気を持っている人の割合)は8.3(/100万人・年)とされていて、指定難病となっています。

● 腎性貧血(じんせいひんけつ)

腎臓(じんぞう)の機能が低下し、赤血球の産生を促すホルモン「エリスロポエチン」が十分に分泌されなくなることで起こります。

● 溶血性貧血(ようけつせいひんけつ)

赤血球が通常よりも早く壊されてしまい、それに造血(血液細胞をつくること)が追いつかなくなることで起こります。

いかがですか? 一般的に「貧血」というと鉄欠乏性貧血のことを言いますが、実際は皆さんの想像よりも種類が多かったのではないかと思います。
貧血の種類ごとに異なる原因があります。どんなものが貧血の原因となるのでしょうか?


貧血の原因にはどんなものがある?

貧血は、以下のような様々な原因で起こることがあります。

  • 鉄分やビタミン(B12・葉酸)の不足
  • 骨髄や腎臓の機能低下(臓器などが壊れたり調子が悪くなること)
  • 慢性的な出血(特に消化管など)
  • 赤血球の過剰な破壊
  • 睡眠不足や偏った食生活などの生活習慣の乱れ

みなさんの想像よりも、貧血の原因は多いのではないでしょうか。

貧血の原因には、体の機能に問題があることも多いですが、何かの病気によって貧血を引き起こしてしまう胃や腸の潰瘍(かいよう)などにより、知らないうちに体の中で出血が続いている場合には、重篤な原因が隠れていることもあります。

血液検査にて、貧血と判断されるような数値で、定期的に胃や大腸の内視鏡検査を受けていない場合には、早めに胃や大腸の内視鏡検査を受けることが大切です。

まとめ

いかがでしたか?

貧血は、体の中の鉄分が不足したときに起こりやすく、皆さんも比較的よく聞く病気だと思います。
不足している鉄分をご自身で補う方法としては、日々の食事で、レバー・赤身の肉・魚・ほうれん草・ひじきなど、鉄を多く含む食材を意識して取り入れることが挙げられます。


食事だけでは鉄分を補うのが難しい場合は、医師や薬剤師と相談のうえで、サプリメントの活用も一つの方法です。
それでも難しい場合には、鉄を補うための薬を医師の処方にて受けることもできます。

ただし、これは貧血の原因が他の病気ではない事を確認してからのお話です。
貧血の背景には思わぬ病気が隠れていることもあります。
胃と大腸のような、体の中にある臓器からの出血が原因であると考えられる場合には、直接粘膜を見て判断をするために内視鏡検査が必要です。

ご自身で食事などを工夫することも大切です。
ですが、健康診断などで貧血を指摘された後も、しばらく胃と大腸の検査を受けていない、もしくは一度も受けたことがないようであれば、是非、胃や大腸の内視鏡検査を受けてみてください。
出血の原因となるような、思わぬ病気が隠れているかもしれません。

当院でも、今回お話をした貧血の治療、胃と大腸の内視鏡検査を行っております。
今回のお話でドキっとした方は、是非一度お気軽にご相談ください。


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