感染症はどうやってうつる?

印刷用ページ[2021/12/01] 内科
皆さん、こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
前回の記事(感染症の数だけ病原体はある!)に続き、感染症についての話題です。
感染症には、いくつかの感染経路があるため、感染症ごとに「どうやってうつるのか」という点が異なります。ですから、感染経路を知ることは、感染を防ぐうえで欠かせません。
今回は、感染経路と予防法について解説します。

 

感染症の主な感染経路

感染症の感染経路は、飛沫感染、接触感染、空気感染、経口感染と、主に4種類あります。

飛沫感染

感染している人の咳やくしゃみ、会話などで生じるしぶき(飛沫)が周囲の人の口や鼻に入り込むことで感染する経路です。
咳やくしゃみのしぶきは、思いのほか遠くまで飛散します。半径2mの範囲に及ぶため、感染者のすぐ近くにいなくても、気づかぬうちに感染してしまう可能性は十分にあります。

飛沫感染する感染症:インフルエンザ、風しん、百日咳、流行性耳下腺炎

空気感染

感染している人から飛び出した病原体の含まれるしぶき(飛沫)は、水分のみが蒸発して、内部の病原体だけが空気の流れに乗って拡散します。
感染性を保ったまま拡散されているので、それを吸い込んでしまうことで感染する経路です。病原体は一定時間、空気中を漂い続けるため、同じ空間にいるだけで感染してしまうリスクがあります。

空気感染する感染症:麻しん、水痘、結核

接触感染

感染している人の皮膚や粘膜に触れたり、病原体がついたものに触れた手で、自分の鼻や口を触れたりすることで感染する経路です。
病原体となる菌やウイルスは目には見えない大きさであるため、私たちは知らず知らずのうちに病原体に触れてしまっている機会は多々あります。
例えばドアノブや手すり、電車のつり革などですね。そして、病原体が付着した手で鼻や口、目などをこすると、そこから病原体が侵入します。こうした何気ない動作から感染症を引き起こすのです。

接触感染する感染症:インフルエンザ、咽頭結膜熱

経口感染

経口感染は、病原体が付着した飲食物などを口にすることによって感染する経路です。

経口感染する感染症:ノロウイルス感染症、ロタウイルス感染症

感染経路によって、病原体も違うことがわかりますね。全ての菌、ウイルスが同じ感染経路というわけではない、ということです。
では、感染しない為にはどうしたらいいのでしょうか。

 

感染症の予防方法

感染経路はいわば、ウイルスや菌などの病原菌が体の中へ入るまでの道のようなものです。
病原菌が体に入ってこないように、感染経路を遮断…つまり、体への通り道を作らないようにすることは非常に大切です。
ですから、感染症を予防するためには、感染経路を知ることが必要なのです。感染経路の社団は感染拡大予防のためにも重要な対策です。

こうした感染経路を遮断するのに有効な予防方法は以下のようなものが挙げられます。

  • マスクを着用する
  • 感染する可能性のある行為を避ける(大声をだす、歌を歌う、咳をする)
  • アルコールで消毒する(手指やドアノブ、タッチパネルなどの頻繁に手の触れるところ)
  • 手洗い・うがいを徹底する
  • 汚物の処理をするときは手袋を使う
  • 換気をする
  • 加湿をする
  • ソーシャルディスタンスをとる

など…

感染経路を知ってからだと、いつもの感染症対策もちょっと違って見えてきませんか?

 

まとめ

人の周りには目に見えなくとも、本当にたくさんの菌やウイルスがいます。ですから、全ての病原体が体に入り込むことを防ぐことはなかなか難しいものです。
ですが、感染経路…つまり「どうやったらうつってしまうのか」が分かっていれば、感染症に対する対策を念入りに行うことができます。
感染症は病原体があり、感染経路があり、宿主(感染する人)の3つが揃うことで感染します。このうち一つでも取り除くことが重要です。中でも、「感染経路」を断つことは感染拡大防止のためにも非常に大切です。
病原体の宿主となる人の抵抗力を向上させることも必要ではありますが、これはなかなか上げようと思って簡単に上げられるものでもなく、難しいでしょう。
やはり、数多くの人が感染症対策を徹底することで感染経路を遮断することが大切です。
少しでも感染症対策への理解を深めて、様々な感染症から体を守りましょう。


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