肝臓が悪いとどうなるの?
[2026/03/01] 内科
みなさん、こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
今回は、肝臓についてのお話です。
健康診断で「肝機能の数値が高い」と言われても・・・
「特に体調に変化はないし!」と、そのままにしてしまっている方も多いのではないでしょうか。
「肝臓が悪いとどうなるの?」
「症状は出るの?」
今回は、肝臓が悪くなるとどのような症状が出るのか、変化に気づくポイントついてお話していきます。
沈黙の臓器と呼ばれる「肝臓」
実は肝臓は、沈黙の臓器と呼ばれるほど、症状が出にくい臓器です。
そもそも、肝臓の役割を皆さんはご存じですか?
肝臓は、体の中でとても重要な働きをしています。
- 栄養の代謝(食べたものをエネルギーに変える)
- 解毒(アルコールや薬、老廃物を分解する)
- 胆汁の生成(脂肪の消化を助ける)
つまり、肝臓は体の「処理工場」のような役割を担っています。
そんなに大切な役割があるなら、悪くなったらすぐにわかるんじゃないかと思いますよね。
しかし、それでもなかなか分からないところが、肝臓の怖いところです。
それは一体なぜでしょうか。
肝臓が悪くなっても症状が出にくい理由
肝臓が悪くなっても症状がなかなか出てこない理由…それは、肝臓はある程度ダメージを受けても、残った部分が働きを補うことができる臓器だからです。
悪くなっても働けてしまう…だからこそ、初期の段階ではほとんど症状がなく、気づいたときには病気が進行していることもあるのです。
では、実際に肝臓が悪くなってしまったときには、どんな症状が出てくるのでしょうか。
肝臓が悪くなると現れる症状
病状が進むと、次のような症状が出てくることがあります。
■ 初期にみられることがある症状
- なんとなく体がだるい(倦怠感)
- 食欲がない
- 疲れやすい
■ 進行するとみられる症状
- 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸:おうだん)
- 尿の色が濃くなる
- お腹が張る、腹水がたまる
- 足のむくみ
- かゆみ
■ さらに進行するとみられる症状
- 意識がぼんやりする(肝性脳症)
- 出血しやすくなる
- 体重の減少
このような状態になると、肝硬変(かんこうへん)や肝不全といった、重い病気である可能性があります。
肝臓が悪くなってしまう原因には、どんなものがあるのでしょうか。
肝臓が悪くなる主な原因
肝臓の病気にはいくつかの原因があります。
- 食べ過ぎ・運動不足などによる肥満(脂肪肝)
- 長期間の過剰な飲酒
- ウイルス性肝炎(B型・C型)
- 薬剤やサプリメントの影響
特に最近は、お酒を飲まない方でも脂肪肝になるケースも増えています。
つまり、どんな人でもなり得る、ということです。
「自分は大丈夫だ」と思いこまないことが重要です。
どんな人でもなってしまうかもしれない肝機能障害、どのように注意していくべきなのでしょうか。
健康診断の数値は重要なサイン
症状が出てこなくても、肝臓の状態は血液検査で確認できます。
- AST(GOT)
- ALT(GPT)
- γ-GTP
これらの数値が高い場合は、「症状がなくても肝臓に負担がかかっているサイン」です。
これらの項目は、健康診断では必ずと言っていいほどチェックする「お決まり」の項目なので、健康診断の後はきちんと結果をチェックしましょう。
しかし、毎回引っかかるから…と放置してしまう人がいるのが現実です。
肝機能が悪い状態を放置するとどうなってしまうのでしょうか。
肝臓が悪いのを放置するとどうなる?
肝臓の病気をそのままにしてしまうと、
脂肪肝 → 肝炎 → 肝硬変
そして、最終的には肝がんへ進行する可能性もあります。
しかし、早い段階で見つければ、改善できることが多い病気でもあります。
絶対に放置はせず、定期的に医療機関を受診し、自分の健康に気を配ることが大切です。
まとめ
いかがでしたか?
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、悪くなっても症状が出にくいのが特徴です。
その名の通り、気づいたときには進行していることもあることもある、案外怖い臓器です。
しかし、健康診断でもよくチェックされる項目があるため、数値の変化を見逃さないことが大切です。
気づきにくいからこそ、肝臓の病気は、早期発見・生活習慣の見直しが重要です。
当院でも、あらゆる病気からの関連を考えた肝機能異常の精査、生活習慣の指導が可能です。
- 健康診断で肝機能異常を指摘された
- 脂肪肝と言われたことがある
- お酒を飲む機会が多い
- 最近疲れやすいと感じる