お腹が疲れたらどんなものを食べればよいの?

みなさん、こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
最近は、天気がイマイチな日が続くなど、ジメジメしたり、蒸し暑い日が続いていますね。
気温と湿度の高さに体がついていかず、つい冷たい飲み物やアイス、ビールなどに手が伸びがちになる季節です。
ただ、こういった食習慣が続くと、私たちの胃腸(いちょう)・・・つまり消化器の働きに思わぬ負担をかけてしまうことがあります。
結果として消化不良となり、「なんだかお腹が疲れたな・・・」と感じるようになることがあるんです。
では、今回は「お腹の疲れ」が出てしまっているときは、どんなものを食べれば良いのかをお話していきましょう。
「お腹が疲れた」ってどういう状態?
「お腹が疲れた」状態とは、消化が進まずお腹の重い感じや、お腹が空かず食欲があまりない、といった状態の表現です。
つまり、「お腹が疲れた」というのは、医学的には胃腸の機能が一時的に低下している状態を指します。
負担は元気に動いている胃腸も、暴飲暴食を続けていると、お腹の動きが悪くなってしまいます。
こうした状態では、以下のような症状が出やすくなります。
- 胃もたれや胃痛
- 下痢や便秘
- 食欲不振(あまり食べたくない)
- 全身のだるさや倦怠感(エネルギー不足によるもの)
こうした症状が出てしまうのも、食べ物の消化(分解)や吸収(体に栄養を取り込む働き)がうまくいかなくなるためです。
一体どうしてこのような状態になってしまうのでしょうか。
どうして胃腸が疲れてしまうの?
胃腸は毎日、私たちが食べた物ををせっせと処理してくれている、非常に“働き者の臓器”です。
皆さんは仕事がお休みの日があっても、食事はしますよね。
食事をする限り、胃腸は365日休みなく働いていることになります。
基本的には、胃腸は毎日働けるようにできているわけですが・・・次のようなことが続くと、その働きにブレーキがかかってしまいます。
- 暴飲暴食(食べすぎ・飲みすぎ)
- 高脂肪や刺激の強い食事
- アルコールや喫煙
- ストレスや睡眠不足
たとえば、強いストレスを感じると、自律神経のバランスが乱れ、胃腸の血流や粘膜の保護機能が低下してしまいます。
こうなると、胃腸はますます疲れやすくなってしまうのです。
では、働きすぎて疲れてしまった胃腸を労わってあげるには、どのような物を食べると良いのでしょうか。
お腹が疲れているときにおすすめの食べ物
では、本題の「お腹が疲れたらなにを食べれば良いのか?」という疑問にお答えしていきましょう。
お腹が疲れているときに選ぶ食事のポイントは、「消化の良いもの」を選ぶことです。
具体的には、次のような食材がおすすめです。
主食(炭水化物) | お粥(かゆ)、やわらかいうどん、白い食パンなど |
魚類 | 白身魚(たい・かれい・たらなど) |
肉類 | 脂肪が少ない部分(ささみ、皮を取った鶏肉、赤身のひき肉など |
その他 | 卵、豆腐、よく煮た野菜、すりおろしたリンゴなど |
これらは胃にとどまる時間が短く、消化吸収がスムーズなため、負担がかかりにくいのが特徴です。
また、食事だけではなく、調理方法を意識してみることもおすすめです。
皆さんは、1番胃腸に負担の少ない調理方法はどれだかわかりますか?
調理方法も意識してみましょう
同じ食材でも、調理の仕方によって胃腸への負担は変わってきます。
焼肉、揚げ物、天ぷらなどは大変おいしいので、ついつい食べたくなってしまいたくなるところですが・・・
脂っこい食事は、ご飯やパンなどの炭水化物に比べると消化に時間がかかりやすく、胃にかかる負担も大きくなるため、胃もたれなどの症状が起こりやすくなります。
そのため、油を使わない「ゆでる」「蒸す」などの方法が理想的です。
脂質の量が少ない順に調理方法を並べると・・・
ゆでる < 蒸す < 煮る < 炒める < 揚げる
となります。
また、胃腸が弱っているときは、
- 揚げ物などの脂っこい料理
- 辛みの強いもの(唐辛子・わさびなど)
- 酸味や塩分が強すぎる料理
当院の「お腹にやさしい食べ物ってどんなもの?」(2024年8月15日公開予定)もご覧くださいね。
最後に
いかがでしたか?
湿気の多いこの時期は、知らず知らずのうちに体に疲れがたまりやすくなっています。
「なんだかお腹の調子が悪いな」と感じたときは、消化の良いものを選んで、胃腸をしっかり休ませてあげることが大切です。
しかし、どんなに気をつけていても不調が続くようであれば、無理をせず、ぜひ一度当院にご相談ください。
みなさんの健やかな毎日を、私たちが全力でサポートいたします。