肌に悪い食べ物と良い食べ物ってどんなもの?

印刷用ページ[2025/04/15] 皮膚科・アレルギー科

こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
今年に入ってから、当院でも「美容医療」の取扱いを開始しました。
詳しくは、ホームページなどをチェックお願いします。
さて、今回のブログのテーマは皮膚科、少し美容寄りな「肌荒れの原因になる食べ物」について、わかりやすくお話していきます。


肌荒れを引き起こす食べ物ってどんなもの?

私たちの体に必要な栄養素は、タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラルの5つです。
これらはすべてバランスよく摂ることが大切ですが、特に注意したいのが 糖質(砂糖や炭水化物など)と脂質(油や脂肪) の「とりすぎ」です。

糖質や脂質を過剰に摂取すると、皮脂(ひし:肌の表面に分泌される脂)の量が増え、毛穴が詰まりやすくなったり、炎症を引き起こしたりして、ニキビや肌荒れの原因になることがあります。

では、具体的に、どんな食べ物に糖質や脂質が多く含まれているのかを、見ていきましょう。


● 油っぽい食べ物

肌トラブルの原因としてよく知られているのが、スナック菓子や揚げ物です。
スナック菓子や油ものはとてもおいしいのですが、油(脂質)が多く含まれています。 美味しいので、ついつい手が伸び食べすぎてしまいますね。

しかし、こうした脂質を摂取しすぎると、皮脂の分泌が活発になり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます。
これがニキビの原因になることがあるので、食べ過ぎには注意が必要です。

また、脂質は1gあたり9kcalと高カロリー(※糖質やタンパク質は4kcal/g)。
ですから、油っぽい食べ物の食べ過ぎは、肥満の原因にもなります。
唐揚げや天ぷらなどの揚げ物も、たくさんの油を使うため、脂質が多くなりがちです。
さらに、脂肪分が酸化すると、肌の老化を早めることがあるとも言われています。


● お菓子(チョコレート)

「チョコレートを食べるとニキビができる」となんて話を聞いたことがある方も多いかもしれません。
実際のところ、チョコレートには肌に悪い成分が含まれているのでしょうか?
実は、チョコレートの主成分であるカカオそのものには、肌に悪い成分はあまり含まれていないと考えられています。

ただし、市販のチョコレート菓子の多くには、砂糖(糖質)や乳脂肪(脂質)がたっぷり含まれており、これらが肌荒れを引き起こす原因になることがあります。
つまり、チョコレートそのものよりも、加工されて甘くされた商品に注意が必要ということですね。

どんなものも、〇〇過ぎは良くないものです。
人の体に必要な栄養素ではありつつ、取り過ぎは肌に良いとは言えません。
では逆に、肌荒れを防ぐ、または改善を期待できるような食べ物はあるのでしょうか。


肌荒れを防ぐ・改善する食べ物はあるの?

肌トラブルを防ぐには、肌にいい栄養素をしっかり摂ることも大切です。
ここでは、肌荒れの予防や改善を期待できる、おすすめの食べ物をご紹介します。


● ヨーグルト

ヨーグルトには、ビタミンAやビタミンB12など、肌の新陳代謝をサポートするビタミン類が豊富に含まれています。
これらの栄養素は、肌のターンオーバー(古い肌から新しい肌への生まれ変わり)を助けてくれます。

また、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えたり、便秘の改善にも効果的。
腸内環境が良くなると、肌の状態も整いやすくなると言われています。
ただし、加糖タイプのヨーグルトは糖分が多いことがあるので、選ぶときは成分表示をチェックしてみてくださいね。


● 発酵食品

発酵食品には、いわゆる「善玉菌」が多く含まれており、腸内のバランスを整えてくれる働きがあります。
腸内環境が整うと、肌も内側からきれいになると言われています。
特におすすめなのが納豆・味噌・キムチ・漬物などです。
これらは、大豆や野菜が原料になっていて、ビタミンB群や食物繊維も豊富です。
毎日の食事に少しずつ取り入れて、肌にやさしい腸活をしてみましょう。


● ナッツ類

ナッツには、ビタミンEや食物繊維、ポリフェノールなど、肌の健康に嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。
特にくるみには、強い抗酸化作用をもつポリフェノールが豊富で、肌の老化やシミの原因になる活性酸素を抑える働きがあります。
ただし、ナッツはカロリーが高めなので、やはりこれも食べ過ぎは注意しましょう!
1日ひとつかみ程度を目安に摂るとよいでしょう。


さいごに

いかがでしたか?
肌の調子は、日々の食事と深く関係しています。
「何を食べるか」だけでなく、「どれくらい食べるか」も意識して、バランスのとれた食生活を心がけましょう。
「この食べ物が肌・体に良いから・・・」、とそればかり摂取していては、摂りすぎになり、栄養のバランスが偏ってしまいます。
無理なく続けられる食習慣で、内側から健やかな肌を育てていきましょうね。


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