日本人のなりやすいがん第4位は胃がんです!

皆さん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは、胃の定期検査を受けていますか?
会社の検診やご自身で毎年の恒例行事として行っている方が多いのではないでしょうか。
胃の検査の目的は、「胃の具合が悪いから精密検査として」「胃がん健診として」と言う方が多いと思います。
胃がんは、かつて日本人のがんによる死亡数の第1位でした。
最近は診断方法と治療方法が向上したおかげで、男性では第3位、女性は第5位、男女合計では4位(国立研究開発法人国立がん研究センターの統計より)となっています。
ですが、逆に考えると現代の医療をもってしても「TOP5」に入るほど、胃がんは日本人に多いがんであると言えます。
皆さんは、この「胃がん」という病気についてどこまで知っていますか?
今回は、胃がんについて詳しくお話していきます。
胃がんは日本人に多いがん
胃がんは、胃の壁の内側をおおう粘膜の細胞が、何らかの原因でがん細胞となり、そのがん細胞が増え続けることで発生します。
胃がんは、日本人に多いがんで、冒頭でもお話した通り、過去には日本人のがんによる死亡数の第1位でした。
胃がんは、早い段階では自覚症状がほとんどありませんが、かなり進行していても症状がない場合もあります。
胃がんは発症に至る原因やメカニズム、予防法や嘔気発見の方法について、研究が進んで解明されています。
さて、簡単に胃がんについてお話したところで、もっと詳しくお話していきましょう。
胃がんには様々な種類があります
胃がんと言っても、様々な種類があるのをご存知ですか? 胃壁の粘膜の細胞ががん化する「上皮がん」 粘膜の下の組織から発生する「非上皮がん」 まず、胃がんは大きく上の2つにわけられます。 一般的に「胃がん」とは「上皮がん」のことを指します。 この上皮がんのうち、ほとんどが胃壁のもっとも内側の粘膜上皮細胞から発生する「腺がん」です。
更に腺がんは、がん細胞の増殖の仕方によって「分化型がん」と「未分化型がん」に分けられます。
分化型がん・・・正常の胃粘膜細胞に似た形で、がん細胞がまとまって増殖するタイプ
未分化型がん・・正常細胞の名残のないがん細胞で、がん細胞がパラパラと広がるように増殖するタイプ
未分化型がんは、分化型がんに比べて悪性度が高いとされています。
また、未分化型には、増殖のスピードが速いことで知られるスキルス胃がんも含まれています。
未分化型は小さい者であってもリンパ節に転移することがあります。
病気の進行が速いこともあるため、当院では、特に大きな異常はなくとも、1年に1度の胃カメラを推奨しています。
それは、胃がんの進行の速度に関係しています。
胃がんを治すなら早期がん!
胃がんは進行スピードが患者さんごとに変わってきます。
今回お話した胃がんの種類、がんのできる位置や遺伝的要素や生活習慣によって異なるからです。
がんは高齢者に多いイメージがあると思いますが、スキルス胃がんは比較的若い方でもなり得る病気です。
今の医療であれば、早期の胃がんであれば治療できることが多いですが、進行がんとなると5年生存率は大幅に下がります。
ですが、最初にお話した通り、早い段階・・・つまり、早期がんでは自覚症状がほとんどありません。
日本人に多いがんで、でも早期がんは症状にあまり出ず、進行がんになってから見つかっても5年生存率はグッと低くなると考えると・・・。
できれば早期がのうちに見つけて、手術したいと思うと思います。
がんになっても早期がんで見つけられるように、1年に1度の内視鏡検査をおすすめしています。
まとめ
いかがでしたか?
胃がんと言っても、皆さんの思うより複雑に分かれていたと思います。
がんのタイプによって進行のスピードも、広がり方も、質の悪さも違うのです。
日本人に多いとされるがんのうちの一つですが、定期的な検査を行うことで、万が一癌が見つかったとしても、早期がんとして見つかる確率が高くなります。
「なんの症状もないのに胃カメラを受けるなんて!」と仰る方もいらっしゃいますが、年齢を重ねるほど癌の発症率は高くなります。
症状がある=病気であるという認識は、自分の健康を損なってしまう可能性があります。
誰ががんになるかはわかりません。
胃の不快な症状がしばらく続いている方、症状がないからとしばらく内視鏡検査を受けていない方は、要注意です。
当院では、胃カメラ=苦痛がある!というイメージを払拭し、「これなら毎年受けられる」と思ってもらえる胃カメラを行っています。是非お気軽にご相談ください。