水虫の治療法は?
[2024/05/15] 皮膚科・アレルギー科
みなさんこんにちは。横浜市皮膚科のららぽーと横浜クリニックです。
前回の記事では、水虫の種類についてお話していきました。
みなさんの想像する足の指先にできるような水虫以外にも、実はいくつも種類があるんです!
水虫について分かったところで、今回は、水虫を予防と治療についてお話していきます。
水虫の予防のために気を付けることは何?
○通気性の良い靴を選ぶ
密閉性の高い靴(革靴やハイヒール)は指の間を湿りやすくするので、自分の足に合った通気性の良い靴が望ましいです。
また、一日履き続けた靴は湿気を多く含み、菌が繁殖しやすくなるので同じ靴を毎日履くのは避け、履き替えるように心がけることも大切です。
靴下についても吸湿性の高い木綿・麻素材が◎。清潔なものに毎日履き替えましょう。
○温泉やプールの後は清潔にする
銭湯や温泉、プールやフィットネスクラブなど、たくさんの人が素足で利用する施設では、白癬菌が足に付着しやすいです。
感染しないように利用後は足などよく洗い流し、菌が繁殖しやすい環境を作らないように気をつけましょう。
○水虫の人が家族にいるときは要注意!
家族に水虫の人がいるときは、浴室の足ふきマットや共用のスリッパなどから感染することが多いです。
頻繁に洗ってよく乾燥させて使用することや、使用するタオルなどを分けることなどが有効です。
あまり神経質になり過ぎる必要はありませんが、床や畳の掃除もできるだけこまめに行うことで感染対策になります。
では、いざ感染し発症してしまった場合には、どのような治療が必要となるのでしょうか。
水虫の治療は?
現在は、薬局でも水虫に対するお薬がいくつも販売されています。
水虫に対する薬は、抗真菌効果のあるものを使用することで症状の改善が期待できます。
しばらく使うとかゆみなどの症状が治まってきますが、白癬菌は手強く角質の奥深くに入り込んだ菌が生きていることがあります。
そうすると新しい皮膚に替わるまでのあいだ、少なくとも1、2ヶ月以上は根気よく薬を使用し続けることが肝心です。
ただし、薬局で売っている市販薬は全てのタイプの水虫に対応しているわけではありません。
市販薬は、忙しい人が医療機関を受診できなくても薬を手にすることが出来て便利な半面、医師の診察を受けることなく薬を使用するため、必ずしも正しく使えているとは限らないという点が難点です。
自分がどの水虫のタイプなのかを、そもそも水虫なのかどうかを自分で判断することは難しい場合もあり、自分では水虫だと思っていたが、実は水虫ではなかった・・・なんて可能性も考えられるのです。
こうした、なかなか改善しない場合は、別の病気である可能性、水虫のタイプに適していない市販薬を使っているといった可能性を考えて、皮膚科を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
フィットネスクラブや銭湯などをよく利用する方、家族に水虫がいるなんて方は、この記事をみて自分も水虫かもしれない・・・と不安になっているかもしれません。
ただ、菌が付着しただけで、すぐに水虫になるわけではありません。
洗い流されずに残った菌が傷付いたところから入り込んでしまい、さらに繁殖しやすい環境のままでいると水虫になってしまうことがあります。
ですから、きちんと付着した菌を洗い流し、体を清潔に保つことがとても大切なのです。
裸足で歩き回るような施設をよく利用する方など、気になる方は、予防法を意識して試してみましょう。
水虫には「皮膚のひび割れがある」「乾燥している」「ジュクジュクしている」「水疱がある」など、さまざまな症状や種類があり、自分一人では水虫だと判断できないことも多いです。
そのため、一時的に改善したからと言って放置してしまうと、身近な人に移してしまう可能性があります。
そのため、もしかして?と思ったら医療機関を受診し、症状に応じた適切な薬をつかって治療することが大切です。
当院では水虫の治療を行っていますので、お気軽にご相談ください。