みなさんこんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。 日中は春の陽気がつづき、寒暖差が気になる時期になりました。 雨の日も増え、足にかゆみを感じることはありませんか？

そうなるとまず「自分は水虫かもしれない・・・」と不安になりますよね。 特に身近な人に水虫が居たり、よく温泉やプールに行くなんて方はもっと気になるかもしれません。 まずはセルフチェックで確認してみましょう！

水虫かも？セルフチェック

当てはまるものが多い人ほど水虫になる可能性があがります！！ では、そもそも「水虫」とはどんな病気かご存じですか？

水虫とは？

水虫の正体はカビの一種です（ヒトの髪や爪にあるケラチンというタンパク質を好んで栄養源とするカビ）。 水虫はそのカビが皮膚の一部に寄生することによって起こる皮膚の病気です。

皮膚科を受診する患者の10％程度を占めるありふれた病気ですが、世間では多くの誤解があります。
手やからだにも感染する病気ですが、9割近くは足に症状がでることが多いです。
また、高温多湿の環境を好む菌で、皮膚の表面に汗や汚れが残っていると、菌が繁殖しやすい状態になります。
特に夏になると日本人の4人に1人見られると予想されていますので、更に暑くなるこれからの時期は要注意です。

そんな水虫には、いろんな種類があり、感染する部位によって、あらわれる皮膚症状が異なります。
足にできる水虫には趾間型・小水疱型・角質増殖型の3種あります。
また、爪に感染するものもあります。足以外にできるものもあります。
では、その違いと症状の説明です！

水虫の種類と症状

〔足の水虫（足白癬）〕

〔爪の水虫（爪白癬）〕

爪全体が白っぽくなり、表面に縦ジワができることもあります。 飲み薬で治すのが主流です。

〔手の水虫（手白癬）〕

足の水虫と同じような症状。足に比べると発症の割合は少なく1割程度とされています。

〔ぜにたむし（体部白癬）〕

顔面・首、その他からだのいたるところに感染します。米粒大の紅色のブツブツができ、次第に周囲に円状に広がり、炎症やかゆみを伴います。
犬や猫など動物からうつることもあるので、ペットが水虫にかかっている場合は治療が必要です。

〔いんきんたむし（頑癬）〕

10代後半から20代の男性によくでき、多くは太ももの内側にできます。
感染部位の周囲が堤防状に隆起し、皮膚面からもり上がりのない赤色の斑点があらわれます。
かゆみが強く、下腹部、臀部などへと広がることもあります。

〔しらくも（頭部白癬）〕

頭部に円形や楕円形の脱毛がおこります。
子どもに多くみられるもので、こちらも犬・猫などのペットからの感染が増えています。

〔トリコフィトン・トンズランス感染症〕

格闘競技選手を中心に感染例が多い皮膚真菌症です。 首や上半身に小豆粒～爪の大きさほどの赤い腫れが見られたり、頭にフケやかさぶた、膿みができたりする症状がみられます。

まとめ

いかがでしたか？
足の痒みや皮むけがあると「えっ、水虫かな？」と思うほど、皆さんも想像のしやすい水虫という病気ですが、感染する部位によって呼ばれ方や、症状の出現の仕方が違うことは知っていましたか？
次回の記事では、水虫を予防するにはどうしたらいいのかをお話しています。