むくみの正体はなに?
みなさん、こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
お酒を飲んだ次の日は顔がむくんだり、立ちっぱなしで足がだるくなったり、といった経験はありませんか?
顔がむくむのは人の目も気になりますし、足がだるい感じがあるのは辛いですよね。なんとか解消したいと思うはずです。
むくみを効果的にケアするには、むくみの原因を知り、解消法を実践することが大切です。
今回は、むくみを解消するにはどうしたらよいのかを解説していきます。
むくみとは一体なにもの!?
“むくみ”とはいわゆる俗称で、医学用語では「浮腫(ふしゅ)」といいます。
多くの“むくみ”は、病的なものではありません。
むくみは、体の水分と大きく関わっています。
人の体は、約60%が水分でできており、その体内の水分の3分の2は細胞内液40%という細胞の中に含まれる水分で、残りは細胞外液20%といます。
これらの水分は、老廃物を除去したり、細胞に栄養を送ったりする役割を担っています。
この水分バランスが崩れて、細胞内液と細胞外液の間に水がたまり、余計な水分がたまってしまった状態が、“むくみ”です。
では、どうして余計な水分がたまり、むくんでしまうのでしょうか。
むくみが出来る原因は?
体がむくむ原因はいくつかありますが、よくあるものとして、塩分の摂りすぎ、アルコールの摂取、月経、同じ体制を取り続けることなどが挙げられます。
ひとつずつみていきましょう。
1.塩分の摂りすぎによるむくみ
体には、体内の塩分濃度を一定に保つという機能があります。
そのため、塩分をたくさん摂取すると、体の塩分濃度を薄めようと、体内に水分を溜め込むようになります。
2.アルコールの摂取のよるむくみ
アルコールもむくみの原因になります。
血中のアルコール濃度が高くなると血管が拡張して、血管から水分が漏れ出すためです。
3.月経(生理)によるむくみ
女性の場合は、月経周期によるホルモンの関係で、月経前は体に水分をため込みやすくなり、むくみやすくなります。
4.ずっと同じ姿勢で過ごすことによるむくみ
筋肉が動くことで血流を促し心臓に血液が戻されますが、ずっと同じ体制で過ごしてしまうと、血流が悪くなりむくみの原因となります。
このほかにも、ストレス、睡眠不足、運動不足など、むくみは様々な理由で起こります。
さて、ここまでいくつか原因を挙げてきましたが、いずれも一過性のむくみであることがほとんどです。
しかし、むくみの中にはずっと続くような、むくみも存在します。そうしたむくみはここまで話したものとどう違うのでしょうか。
むくみは病気のサインかもしれない?
ここまでは、行動や一時の体調不良によって、むくみがおこるとお話ししてきました。
しかし、むくみが病気のサインとして体にあらわれることもあるのです。
むくみがひどい時に、病気のサインとしてむくみが現れる原因としては、腎臓病、腎不全、心不全、肝硬変、下肢静脈瘤などの大きな臓器の病気が疑われます。
これらは一過性のむくみと違い、数日では治らない慢性的なむくみで、むくんでいる部位を押すと指の跡がつくのが特徴で全身がむくみます。
ただむくみやすいだけなのか、病気によって慢性的にむくんでしまっているだけなのかは、自分で判断することができません。
むくみを解消するためには、むくみの原因が病気なのであれば、病気の治療を行うことが必要になります。
では、それ以外の一過性のむくみを解消するためには、どうしたらよいのでしょうか。
むくみの解消法
むくみは、普段の生活で少し意識するだけでも予防できます。
むくみの予防方法をまとめてご紹介します。ひとつでもいいので、取り入れるとむくみにくくなりますよ。
塩分とアルコール摂取を気を付ける
塩分の摂り過ぎ、また、ビール、ワイン、お酒など、アルコール類を飲むとむくみの原因となります。
どれもおいしいですが、いずれもほどほどにしておきましょう。
顔のむくみ
フェイスマッサージや顔のストレッチ等をおこなうことで、血流が良くなりむくみに効果的といわれています。
体のむくみ
体が冷えると、血行が悪くなりむくみやすくなります。
普段から体の血行を良くしておくことが、むくみ対策には有効です。
膝の曲げ伸ばしや首まわりのストレッチ、軽い運動をすることを心がけましょう。
マッサージやむくんだ部分をあげたり、湯船に浸かることも効果的です。
日常生活中も常に体は冷やさないように意識しましょう。
ずっと続くむくみの症状は病院へ
いかがでしたか?
一過性のむくみであれば解消法を実践して、いや~なむくみと解消してしまいましょう。
ただし、むくみは病気の症状として現れることもあるため要注意です。
元々むくみやすいという方も、「いつものむくみとちょっと違うかも?」と思ったり、「日に日にひどくなっている気がする・・・」と感じたら、大きな病気が隠れていることがあります。
「ただのむくみ」と思い込まず、こうした症状が続くときには病院を受診しましょう。