大腸ポリープ切除後の過ごし方

印刷用ページ[2022/02/01] 胃腸科
みなさん、こんにちは。
横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
今回は、患者さんからもよく質問のある「大腸ポリープ切除後の生活」についての話題です。
今後大腸内視鏡検査を受ける予定の方、大腸ポリープを切除したばかりで心配だという方、是非読んでみてくださいね。

 

大腸ポリープの切除は手術です

当院では年間にクリニックとは思えない件数の大腸内視鏡検査大腸カメラ)が行われています。
患者さんが多い・・・つまり、それだけ症例も当院に集まるということになります。
数ある症例の中でも比較的よくみられるのが、大腸ポリープです。
当院では、日帰り手術で安全に切除できる範囲で大腸ポリープの切除を行っています。正式には、内視鏡的大腸ポリープ切除術といいます。
安全に切除できるかどうかは、大腸ポリープの大きさや形をみて、医師が判断します。
大腸ポリープは大腸がんの元と言われています。
​そのため、大腸ポリープのサイズが小さくて切除が日帰りでできるうちに切除してしまうことが、大腸がんの予防になるのです。

術後をご自宅で過ごしていただくことになるため、やはり心配だというお声を頂きます。
では、具体的にどのように生活をすればよいのかをお話していきましょう。

 

大腸ポリープ切除後の注意

大腸ポリープを切除した部分は、もちろん傷になっています。その傷は潰瘍を経て治癒していきます。
無理をすると術後に大量の出血や穿孔(腸に穴が開くこと)が合併症として起こすことがあります。
こうした合併症は大腸ポリープ切除後、7日目までは起こりうることが知られています
大量出血が認められた場合は、毎日止血のために点滴をおこなったり、入院となる場合もあるため、術後に無理は禁物です。
万が一、腹痛、大量出血、発熱などが見られた場合は一度切除を行った医療機関に確認することを強くお勧めします。

 

具体的に気を付けることは?

  • 1週間程度は消化の良い食事を用意する

特に手術当日と翌日は食事内容に注意が必要なため、当院では専用の食事セットをお渡ししています。
脂っこい食べ物、高脂肪食、唐辛子や炭酸などの刺激物、アルコールなどの接種は極力控えましょう

  • ジョギングやトレーニング、散歩やゴルフなどの運動を控え安静を心掛ける

当院では次の日からデスクワークくらいであればOKとしています。
出勤やお買い物の最低限の行動であればそれもOKです。

  • 血行が良くなってしまうような、長時間の入浴やサウナ、半身浴等は1週間はやめる。
  • いきんだり、重いものを持つなどの腹圧(お腹に力を入れる行為)は避ける

当院では、こうした患者さん自身に気を付けていただく生活の注意事項のご説明はもちろん、医師から術後に服用していただく内服薬の処方等があります。
詳しくは切除をされた際にお話をしておりますので、分からないことがあればスタッフにご確認くださいね。

 

まとめ

いかがでしたか?
大腸ポリープを切除の後は、大量出血などの合併症を引き起こす可能性があるため、術後に生活の注意事項があります。
こうした合併症の可能性を低くするために、上でお話したような注意事項が必要です。
「こうなるなら面倒だから大腸ポリープの切除はしたくないな・・・?」と思われるかもしれません。
大腸ポリープは大腸がんの元と言われています。大腸ポリープをを何年も放置することにより、ガンとなることがとても多いのです。
「目先の1週間の我慢」か、「この先の人生をガンで失うか」を比べていただければ、大腸ポリープを切除する意味はあると思っていただけると思います。

または、腸の中という自分では見ることのできない部分の傷であることや、痛みを感じることがないことから、「このくらい・・・」と思われるかもしれません。
その結果、後々大量出血で毎日通院、さらには入院・・・。
こうなる前に「このくらい」であればご自身のためですので注意事項はお守りくださいね。

※この記事に記載されている内容は当院が当院で切除した患者さんに説明している内容をまとめたものです。
医療機関により、細かい注意事項が違う可能性がありますので、必ず大腸ポリープ切除術を施行した医療機関での指示に従うようにしてください。


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