爪の異常は体調不良のサイン

印刷用ページ[2020/03/15] 内科
皆さん、こんにちは。横浜市皮膚科のららぽーと横浜クリニックです。
前回(爪の横線と縦線、怖いのはどっち?!)は爪の横線、縦線の話をしました。今回は「爪」繋がりで爪と体調の関係についてお話をしようと思っています。
・・・どういうこと?と思うかもしれませんが、実は爪という部分は体調によって症状が現れることがあります。ですので、爪の状態をチェックすることで健康チェックを行うことができるのです。
どんな症状がなぜ出現するのかを解説していきたいと思います。

 

爪と体調の関係

爪は体のどんなところにあるか思い浮かべてみて下さい。指先や足先と言った体の末端部分にありますよね。爪は体の端になるため栄養が届きにくいことから、栄養不足や体調不良が現れやすい場所なのです。
ですから、爪の状態をこまめにチェックすることは、自分の体調のチェックを行うことにもつながります。

では、爪の状態から、体がどのような状態だと考えることが出来るのかを解説していきましょう。

 

爪の状態は病気のサイン?

■爪の線

前回のブログでもお話した通り・・・

・縦線
主に加齢による変化
・横線
体調不良やストレスによって爪母に栄養が届きにくくなることによって出現

縦線は多くの場合心配がいりませんが、色が濃くなったり、それが不規則に増えたりするようであれば、最悪がんといった可能性も考えられます。爪に線が出来た時は注意深く観察を行いましょう

■爪が割れる

爪が割れてしまう多くは乾燥が原因です。ですので、ハンドクリームなどで保湿ケアを行い、爪を乾燥から守ることが大切です。
この爪の乾燥は栄養不足が原因となっていることもあります。例えば・・・

・ビタミンA
爪の主成分であるケラチンというたんぱく質を作るのに欠かせない栄養素で、これが不足してしまうと爪が乾燥しやすくなるのです。
・ビタミンB2
不足すれば丈夫な爪が作れなくなり
・ビタミンE
不足すれば爪の潤いや弾力がなくなる為、少しの衝撃でも爪が割れやすくなってしまいます。

こうしたビタミン(栄養素)に加え、たんぱく質、鉄分、カルシウムなどをバランスよく摂取することが、爪の健康には欠かせないのです。

食事のバランスなどを考えて栄養不足のないように生活をしましょう。

■爪の色

健康な爪の色は薄いピンク色です。爪の色が通常とは変わった色をしている場合、何か病気を疑うことがあります。

白濁

肝硬変や腎不全などの病気を疑う
・黄白色
新陳代謝の低下、リンパ系の病気
・青紫色
肺疾患や悪性の貧血
・赤色
多血症や炎症性の腫瘍
多血症は赤血球が増加することで起こる病気で、放置をしていると脳梗塞や心筋梗塞を招くこともあります。
・緑色
緑膿菌の感染
ジェルネイルやスカルプチュアなどの人口爪を付けている女性に見られます。

異常があれば爪の色やデコボコなど、わかりやすい症状が出るのでお手軽な健康チェックとしてはとても分かりやすいですね。
爪を切るときにチェックをするなど、習慣づけておくとよいですよ。

 

まとめ

どうでしたか?
もしかしたら自分はこれかも?というものがあったら要注意です。場合によっては病院を受診する必要があるからです。
爪は体の部分の中でも簡単に毎日見ることのできる部分です。こまめにチェックをしてみましょう。
・・・とはいえ、爪を見るというのはあくまでも「病期のサイン」かもしれない…というお話で、検査を行っているわけではありません。ですので、年に1度は専門機関でしっかりとした健康診断を行うことをお勧めします


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