爪の横線と縦線、怖いのはどっち?!

印刷用ページ[2020/03/01] 皮膚科・アレルギー科

皆さん、こんにちは。横浜市皮膚科のららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは爪のケアをしていますか?特に女性は美容的にもケアをしている方は多いかもしれませんね。

さて、「気が付いたら爪に縦線や横線が入っている・・・」と気になっている人はいるでしょうか。
爪に線が入るといっても、爪の内側の線だったり、表面にデコボコをもった線など様々です。線によってはもしかしたら何か病気のサイン…なんてこともあります。今回はそんな爪の線について解説をします。

 

爪の線の原因は?

ある日爪を見てみると爪に線、筋が出来ていた…というのは珍しいことではありません。
何か病気なのでは?と心配になるかもしれませんが、多くの場合は病気とは関係ありません

では、どうして爪に線が入ってしまうのでしょうか。原因はズバリ「老化」です
人の肌は若いころと比べるとどうしても歳をとるごとにシワが増えてきてしまいます。爪も肌の一部ですから、もちろん老化によって変化・・・つまり爪のシワがでてきます。
この爪のシワこそが皆さんが気にしている線であることが多いです。


あなたの線は縦線?横線?

爪の線は大きく分けて縦の線と横の線の2つです。
縦の線は老化、乾燥が原因ですが、横の線は老化に加えて体に疲労がたまっていることにより線が入ってしまうことがあります。
そのほかに挙げられる原因としては、手をぶつけたり、指を挟んだりなどの爪が生えてくる部分(爪母:そうぼ)への大きな衝撃や、日常生活のストレス、生活習慣の乱れなどでも爪に線が入ってしまうことがあります。


注意すべき爪の線もある

縦線は老化と乾燥が原因だと説明をしましたが、縦線には注意すべきものもあります。それは色の黒い線です。
色の黒い線は最初は細くても、放っておくとだんだん太くなることがあります
これは爪のメラノーマ(皮膚がんの1種)の可能性があり、メラノーマは悪性度が高いのでごく初期でないと指の切断では済まないこともあります。


横線と縦線、注意すべきはどちらの線?

縦線と横線では縦線の方が注意が必要です。横線は問題ないことが多いです。
いつの間にか爪に黒い塊や線が見えた時は「血豆かな?」と放っておかずに、専門機関を受診することをお勧めします。
なぜなら、がんになってしまうと進行が速いのがメラノーマの特徴だからです。もしも、爪に黒い縦線があったら注意しましょう。


まとめ

どうでしたか?ちょっとドキッとする人もいるでしょうか。
爪にできる横線も縦線も加齢変化や乾燥などが原因で心配がないことが多いです。
二つを比べてみると横線はあまり心配しなくて大丈夫ですが、縦線は色や太さによっては注意が必要です。
もしかして…と思った方は早めに専門機関を受診しましょう。

さて、今回は爪の横線と縦線を中心に話しましたが、次回は体調と爪の関係についてのお話をしていきます。


新着情報

記事 新着(24時間)

-

コメント 新着(2日)

-

新着メディア (7日)

新着メディアはありません。