3人に1人が感じている不眠症②

印刷用ページ[2019/07/01] 内科

こんにちは、横浜市都筑区のららぽーと横浜クリニックのスタッフです。
前回の記事に引き続き、「不眠症」についてお話をしていきましょう。

今回は「不眠症になったらどんな治療法があるのか?」、「不眠症対策にはどんなものがあるのか?」といった疑問を解決できるような内容です。

不眠症の治療

不眠症の治療は不眠症の種類によって治療の流れが違います。不眠症には2種類あります。

  • 原発性不眠症

不眠の原因となるような身体疾患や精神疾患、ストレスや薬物による影響がないにもかかわらず不眠が続くもの

  • 二次性不眠症

ほかの身体・精神的疾患や薬物、痛みなど、何らかの原因によって不眠が引き起こされるもの

 

二次性不眠症の治療

二次性不眠症の場合、まずはその原因を精査して治療することが優先となります。例えば痛みで眠れないのであればその痛みの原因を探り、そちらの治療をすることが必要…ということです。原因を特定しその治療を行うことで不眠症が解消されることがあります。

原発性不眠症の治療

不眠症の治療には、お薬を使う「薬物療法」と、お薬を使わない「非薬物療法」があり、症状や状況に応じて最も適切な治療法を医師が選択します。
「睡眠薬はこわい」というイメージをもっている方も多いかもしれませんが、昔に比べて今の睡眠薬は、副作用が軽減されて安全性も高まっています。お薬を使う場合は医師の指導のもと、適切に使っていきましょう。

 

治療の流れ

1.日常生活を見直し、 不眠の原因となる生活習慣を改善します

規則正しい生活を送る、寝室環境を整える、お酒やタバコを控えるなど、快眠のための生活習慣の改善を心がけます。

2.症状に合わせてお薬を服用します

生活習慣の改善と同時に、必要に応じてお薬を使って治療します。
医師の指導のもと、患者さんの症状に合わせたお薬を適切に服用することで、より安心して使用することができます。

3.お薬を減らしていきます

症状がよくなってきたら、いつまでお薬を服用するのか、どのようにお薬を減らしていくのか、患者さんの状態や服用している薬に応じて、医師と相談をしながら決めます。
自己判断で服用を中止せず、医師の指示に従ってお薬を減らしていきましょう。

医師に相談をすることでこうした治療を受けることが可能です。
「お薬はあまり飲みたくない!」、「生活習慣などが原因かも…」と、心当たりのある方のなかには「まずは自分でできることをやってみよう!」と思う方もいるかもしれません。
そんな方のために、自宅でできる不眠症対策を紹介します

 

自宅で出来る不眠症対策

  • 就寝起床時間を一定にする

睡眠覚醒は体内時計で調整されるため、平日・週末同じように一定のサイクルで就寝・起床することが重要です。休みの日も平日より2時間以上遅くならないように気をつけてください。

  • 睡眠時間にこだわらない

各自に必要な睡眠時間には個人差があるため、自分にとって最適な睡眠時間を探してみてください。日中に眠気があるときは、午後4時前までに30~60分程度の昼寝をするのが効果的です。

  • 太陽の光を浴びる

太陽光は、体内時計を調整する働きがあります。光を浴びて14時間以降に眠気が出てきます。早起きして太陽光にあたることで、早寝に繋がり、良いサイクルに入ることができます。

  • 適度な運動をする

ほどよい肉体的疲労は、心地良い睡眠に繋がります。激しすぎるものよりは軽く汗ばむ程度の運動がオススメです。

  • 自分流のストレス解消法を持つ

ストレスは、睡眠の大敵です。音楽、読書、スポーツ、旅行、ダンス、ヨガ、ストレッチなど、自分にあった趣味を見つけ、定期的に気分転換を図り、ストレスフリーを目指しましょう。

  • 寝る前にリラックスタイムをつくる

リラックスすることで副交感神経を活発にさせることが快眠のコツ。コーヒーや紅茶は控え、食事は満腹でもなく空腹でもなくほどほどに。また、ぬるめの入浴で体を温め、心身をリラックスさせると良いでしょう。

  • 寝酒はしない

睡眠にとって、寝酒は百害あって一利なし。お酒による眠りは浅いうえに途中で目が覚めたり、朝早く目が覚めることが多いものです。またお酒を飲み続けていると量が増えたり、依存してしまうこともあるので、お酒に頼らないよう心がけましょう。

  • 快適な寝室づくりをする

ベッド、布団、枕、照明などの眠りやすい環境づくりは重要です。エアコンや除湿器・加湿器で温度、湿度を快適に保つと良いでしょう。

 

最後に

不眠症で悩む方は、まずは心当たりのある原因をしっかりと把握しましょう。その上で、解消法を試して、少しでも改善するようであれば続けてみましょう。
また、快適な睡眠のためには、寝床内の環境を整えることも重要です。「枕」、「敷布団」、「掛け布団」をそれぞれ見直してみるのはいかがでしょうか?
それでも眠れない場合は不眠のまま放置せず医師に相談し、安定剤や睡眠剤などを処方してもらうと良いでしょう
不眠の背景に病気があるかもしれないので、いつまでも不眠が続いたら医療機関に受診してみて下さい


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