3人に1人が感じている不眠症①

印刷用ページ[2019/06/15] 内科

こんにちは、横浜市都筑区のららぽーと横浜クリニックです。
だんだんと「暑い!」と思うことが増えてきて、この先に控える暑~い夏を想像させられます。今はまだ夜は少し涼しい気もしますが、夏本番は夜も寝苦しいなんてことが不思議ではないですよね。皆さんは普段から毎晩ぐっすり眠れていますか?

不眠は「眠れない」という夜間の苦痛だけではありません。 日中の眠気や、だるさ、集中困難など、心と身体にさまざまな影響を及ぼします。
夏に「寝苦しくて……」などという気候的な問題ももちろんありますが、ストレス社会ともいわれる現代社会において、不眠の訴えをもつ人は年々増加しています。
日本人成人の3人に1人が何らかの不眠の症状を感じていると報告されています。
「眠れない!!」と悩んでいるのは、あなただけではないのです!今回は日本人の悩みやすい不眠症についてお話ししましょう。

 

不眠症とは

不眠症は

  • 夜、寝つきが悪い
  • 眠りを維持できない
  • 朝早く目が覚める
  • 眠りが浅く十分眠った感じがしない

などの症状が続き、よく眠れないため日中の眠気、注意力の散漫、疲れや種々の体調不良が起こる状態を指します。

不眠症は、小児期や青年期にはまれですが、20~30歳代に始まり加齢とともに増加し、中年、老年と急激に増加します。また、男性よりも女性に多いといわれています。

どうですか?上の症状をみて、「それって不眠症だったんだ…」なんて思う方もいたかもしれません。
症状がいくつかあるように不眠症にもタイプがいくつかに分かれています。

 

不眠症状のタイプ

不眠の症状は主に4つのタイプに分けることができます。 
1つだけのこともあれば、複数のタイプを伴っている場合も多くあります。 
タイプによって対処法や治療方法が異なるので、まずは、自分の不眠の症状がどのタイプなのか知っておきましょう。

  • 入眠障害(なかなか寝つけない)

床に入って寝つくまでに、30分~1時間以上かかるタイプ。 
⇒精神的な問題、不安や緊張が強いときなどにおこりやすいといわれています。

  • 中途覚醒(夜中によく目が覚める)

睡眠中に何度も目が覚めたり、一度起きたあとなかなか寝つけなくなるタイプ。 
日本の成人の方では、不眠の訴えの中で最も多く(15~27%)、中高年でより頻度が高いといわれています。

  • 早朝覚醒(朝早く目が覚める)

朝、予定時間より2時間以上前に目が覚めてしまい、その後眠れなくなってしまうタイプ。 
高齢者に多くみられます

  • 熟眠障害(ぐっすり眠った気がしない)

睡眠時間を十分にとったのに、熟眠感が得られないタイプ。 
ほかのタイプの不眠症を伴っている場合も多くあります

自分に当てはまるタイプはありましたか?
不眠症といってもタイプによって全然違うことが分かります。不眠症の症状のタイプが様々なようにその原因も様々です。

 

不眠症の主な原因

原因によって生活習慣を見直すだけで大丈夫な場合や、医師による治療が必要になる場合もあるなど、対処法も変わってきます。ここでは睡眠障害を引き起こす主な原因を解説します。

1.心理的原因

何らかのストレスに関連して起こる不眠
特に眠れなくなった前後の出来事を、詳しく検討することで、明らかになってくることがあります。
例)家族や親友との別れ、仕事上の問題など。

2.身体的原因

身体の病気や症状が原因で起こる不眠
身体的な病気や症状を治療することで、改善されることがあります。
例)外傷や関節リウマチなどの痛みを伴う疾患。湿疹や蕁麻疹などの痒みを伴う疾患。 喘息発作や頻尿、花粉症など。

3.精神医学的原因

精神や神経の病には、不眠を伴うことが少なくありません。なかでも不眠になりやすいのは、不安と抑うつです。
憂うつな気分が続いたり、これまで楽しかったことが楽しめなかったりするのは、うつ病かもしれません。それが原因で眠れなくなったりします。
慢性的な不眠症では、3分の1から半数は、何かしらの精神医学的な疾患を持っているとも言われています。落ち込んだり憂うつな気分が続く時は注意が必要です。
専門医師に相談して適切な治療が必要な場合があります。

4.薬理学的原因

服用している薬や、アルコール、カフェイン、ニコチンなどが原因で起こる不眠があります
代表的な薬には、抗がん剤、自律神経・中枢神経に働く薬、ステロイドなどがあります。
服用しているお薬、飲酒、喫煙、カフェイン摂取の習慣がないかを確認することが大切です。
特に栄養ドリンクの類には意外とカフェインが多く含まれているので注意が必要です。

5.生理学的原因

睡眠を妨げる環境による不眠があります
海外旅行や出張による時差ボケや、受験勉強や職場の勤務シフトなどによる生活リズムの昼夜逆転など、ライフスタイルが大きく変わると、眠ろうとする機能が低下し、眠る機会が妨げられることがあります
先ずは少しでも眠りやすい住環境、例えば就寝前には照明を落とし、起床時には上げるなど、光のコントロールを考えたり、心と体がリラックスできるよう工夫してみましょう。

原因をみていると現代社会でストレスを感じない人はきっと少ないでしょう。
病気や生活習慣すら不眠症に繋がるかもしれないということになると、「日本人は不眠症の人だらけなのでは??」と思うかもしれません。
実はそれってあながち間違った想像ではないんですよ。

 

日本人は不眠症の人が多い?

全国の20歳から79歳の男女7,827名を対象に、不眠に関する意識と実態を明らかにするための調査を実施しました。その調査ではなんと対象者の40%に「不眠症の疑いがある」という結果が出たそうです。更に、「不眠症の疑いが少しある」人が約20%であり、逆を言えば「不眠症の疑いがない」という人は全体の40%しかいないことになりますよね。それほど日本人は不眠症気味だということがわかります。
その不眠症の疑いがある人で、「自分が不眠症ではないかと思う」のは3人に1人、残りの約60%は不眠症の自覚なしという結果も出ています。
また、こうした不眠症の疑いあり層には特徴があり、就寝前に「不安」「憂鬱」「緊張」などを感じると回答した人の割合が、不眠症の疑いがない人と比較して約4倍にのぼるというデータもあります。疑いがある人の方が疑いない人に比べて日頃からストレスを感じているんですね。
不安などのネガティブな気分は脳を覚醒させてしまうため不眠症につながると考えられています。ほかにも不眠症の疑いのある人の約90%が脳を覚醒させる「テレビ、スマホ操作、寝酒」などの行動をとっています
こうしたネガティブ気持ちを紛らわすためにスマホやテレビ、寝酒などの行動を起こしてしまう……と考えると不眠症の負のサイクルを断ち切るのはなかなか難しいのかもしれませんね

 

※続きはまた次回!

少し長くなってしまったので今回はここまでです。今日はもう寝て、明日に備えたいと思います。
……と、冗談はさておき、この記事で不眠症について簡単に分かってもらえたでしょうか。
不眠症には様々な原因があることを考えると分かると思うのですが、不眠症は誰にでもなり得る睡眠障害の1つです。症状と原因に合わせて適切な治療を行うことで改善ができる病気ですから、まずは自分の不眠症を理解することから始めましょう。

さて、次回は「不眠症になったらどんな治療法があるのか?」、「不眠症対策にはどんなものがあるのか?」といった疑問を解決できるようなお話をしていきましょう。


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