更年期障害を考えよう

印刷用ページ[2018/11/01] 内科

こんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。

更年期障害」という言葉を、皆さんも一度は聞いたことがあると思います。ですが、更年期障害は「どういった症状が出るのか?」また「治療法はあるのか?」など、詳しくご存じでしょうか。
実は、更年期障害は誰でもかかる可能性があるものなのです。今回は更年期障害とはどのようなものか、お話ししていきましょう。

 

【まず、「更年期」ってなに?】

女性の多くは50歳前後で閉経を迎えますが、これをはさんだ前後の5年ずつ、計10年間が更年期と呼ばれています。
例えば45歳で閉経した方の場合では40歳から50歳が更年期に当たるということになります。つまり、人によって更年期となる年齢は若干異なるのです。

全ての人に必ずはっきりと現れるわけではありませんが、この更年期に見られる多種多様な症状のことを「更年期症状」と言い、そのうち日常生活に支障があるものが「更年期障害」ということになります。
更年期は卵巣機能が低下することで女性ホルモンが減少し、体に様々な不調が起こってくる時期です。特に女性ホルモンの1つである「エストロゲン」の分泌量が急激に減ってくることが原因で、更年期障害の症状が現れます。
 

【どんな症状が現れる?】

※更年期障害の症状は主に「血管運動神経症状」と「精神神経症状」、そしてその他の症状の3つに分類されます。

血管運動神経症状……急に顔のほてりやのぼせを感じる、汗が出るなどの「ホットフラッシュ」と呼ばれる症状や、動悸、めまい、手足の冷えなど。
精神神経症状……情緒不安、イライラ、不眠など。
・その他の症状……肩こり、腰痛、頭痛、耳鳴りなど。

更年期障害に悩む女性

【若い人でも更年期障害!?】

一般的には更年期障害は、40歳を過ぎたころから現れるというイメージがありますが、近年は20代後半から30代の女性にも更年期障害のような症状が報告されています。
これは「若年性更年期障害」と呼ばれ、従来の更年期障害は加齢による女性ホルモンの減少が原因で起こるものですが、この若年性更年期障害はストレスや過度なダイエット、不規則な食生活が原因でホルモンバランスが崩れることにより、結果として更年期のような症状が起こると考えられています。
若年性更年期障害を避けるためにはできるだけ規則正しい生活を送ることが大切です。
 

【女性だけじゃない!男性の更年期障害】

更に、かつては女性の病気だと思われてきた更年期障害ですが、40代以降の中年男性にも同様の症状が起こることが分かってきたのです。
男性の場合には勿論「閉経」という概念自体がありませんが、加齢によってテストステロンという男性ホルモンが減少していくことで、女性で言う更年期のような症状が現れます。
具体的には女性の更年期障害と同じ手足の冷えやイライラ、動悸、息切れ、不眠などがありますが、特に多いのが疲労感や倦怠感です。
また、テストステロンは活力や積極性の源泉となるホルモンですから、それが減少する影響から、「仕事や趣味に対する意欲や気力がなくなる」といった症状も多く見られます。
では、更年期障害の治療と予防はどのようなものがあるでしょうか。
 

【更年期障害の治療法と予防】

更年期障害の治療法として多く用いられているのが「ホルモン補充療法」です。これは足りなくなったホルモンを補うことで症状を改善させる治療法です。
ホルモン補充療法は特に顔がほてるなどのホットフラッシュに効果があると言われています。処方される薬には注射や塗り薬、貼り薬、内服薬など、4種類があります。
この他に個人の症状に合わせて、漢方薬による治療や抗うつ薬による治療などもあります。乳がんや子宮体がん、糖尿病などでホルモン補充療法が行えない場合や、精神的な症状が強い場合にはこれらの療法が使われます。

また、積極的な治療を行わない場合でも「更年期障害」と言うだけあり、更年期を過ぎる(5年程度)と症状も落ち着いてきますが、男性版の更年期には特に目安となる期間はないという点に注意です。

更年期障害は加齢でホルモンが減少することが原因で起こりますから、誰でもかかる可能性があります。
食生活の見直しやビタミンの摂取、適度な運動など「生活習慣の改善」が老若男女に共通した更年期障害の予防、治療の第一歩と言えます。当たり前のことですが、普段から規則正しい生活を心掛けるということが大切になるのです。Simple is the Best!
 

【更年期と上手に向き合う】

さて、更年期は英語でクリマクテリウム(Climacterium)と言うのですが、語源を辿るとギリシャ語の「階段」だとか「はしご」といった意味の言葉(Klimacter)から来ています。
つまり壮年期から老年期への「はしごを架ける時期」、「新たな階段を昇るまでのステップ」ということです。
年齢を重ねない人はいません。私もあなたも、皆、年を取ります。更年期は「人生の次の段階へ向けた準備の期間である」と捉え、自分の体と上手に付き合っていきましょう。

皆さんがご自身の更年期と上手にお付き合いが出来るよう、当院もご協力させていただきます。「更年期障害かな?」と思ったら、症状に一人で悩まず当院へご相談ください。


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