超悪玉コレステロールってなんだ!?

印刷用ページ[2018/10/15] 内科

こんにちは、横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
皆さんは、「悪玉コレステロール」や「善玉コレステロール」という言葉は聞いたことがあると思います。生活習慣病の話題にはつきものの、アレです。
ただ、「超悪玉コレステロール」という言葉は聞いたことがありますか?
「超悪玉」って……悪の親玉みたいな、なんだかとんでもなく悪そうなネーミングですよね(笑)。
今回はこの「超悪玉コレステロール」が、実際にはどういったものなのか説明していきます。

超悪玉コレステロールの想像図


〈 そもそも、コレステロールとは? 〉

「コレステロール」は、細胞膜や、体の働きを調整するホルモンや、脂肪を消化吸収する胆汁酸などの原料となり、体内には一定量必要な脂肪分の一つです。
コレステロールは血中でタンパク質と結合して、リポタンパク質となります。そのリポタンパク質の一つであるLDLコレステロールは、肝臓で作られたコレステロールを全身に運び、また、HDLコレステロールは、余ったコレステロールを回収してきます。

LDLコレステロールは増えすぎると動脈硬化の原因となり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくするため、「悪玉コレステロール」と呼ばれています。
一方、HDLコレステロールは血管壁に溜まった余分なコレステロールを回収して、血管内のお掃除をしてくれるということで、「善玉コレステロール」と呼ばれます。

〈 超悪玉コレステロール登場!? 〉

1980年代後半に米国で、「中性脂肪が増えるとLDLコレステロールが小型化する」という発表がありました。悪玉コレステロールであるLDLコレステロールが、通常よりも小さく、高密度になったものが、small dense LDL(sd-LDL)コレステロールです。
通常のLDLコレステロールよりも小さい粒子なので、血管壁の中により侵入しやすく、また、血液の中により長く滞在することで、血管内にとどまりやすくなります。酸化されやすい性質も持ち合わせ、より強力に動脈硬化を促進してしまいます。
通常のLDLコレステロールは「悪玉コレステロール」と呼ばれていたので、それよりももっと強力に動脈硬化や心筋梗塞を引き起こす、この小さなLDLコレステロールには「超悪玉コレステロール」というニックネームが付けられました。別名である「レムナント・コレステロール」という名称も少しずつ広まってきています。

sd-LDLコレステロールはその大きさが小さいので、多数存在していても、LDLコレステロール値全体にはそれほど影響を与えません。その結果、LDLコレステロール値が正常であっても、sd-LDLコレステロールが多数存在しているということがあります。
つまりLDLコレステロール値だけを見て安心することはできません。sd-LDLコレステロールがたくさん潜んでいると、動脈硬化が急速に進み、心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの命に関わる病気が引き起こされてしまうのです……。

〈 超悪玉コレステロールを調べよう 〉

2018年現在、sd-LDL測定については保険診療では認められていませんが、保険外となる全額負担、つまり自費での測定は可能です。
中性脂肪が高くてHDLコレステロールが低いと、sd-LDLコレステロールが増えることがわかっており、目安となる計算式もあります。

総コレステロールからHDLコレステロールを引いて得られるnon-HDLコレステロール値が170㎎/㎗以上、かつ、中性脂肪(TG)が150㎎/㎗以上の場合はsd-LDLコレステロールが高い可能性があると判断されます。
ちなみに私自身は大丈夫でした。皆さんはどうでしたか?

超悪玉コレステロールの想像図

超悪玉コレステロールの想像図

超悪玉コレステロールの想像図

超悪玉コレステロールの想像図

超悪玉コレステロールの想像図

超悪玉コレステロールの想像図

超悪玉コレステロールの想像図

 

〈 超悪玉コレステロールは減らせるか? 〉

通常のLDLコレステロールは、中性脂肪が高ければ高いほど小型化しますし、運動不足や食べ過ぎで肥満になって血糖値を調節するインスリンが働きにくくなっている(インスリン抵抗性と言います)場合も小型化します。
そこで、超悪玉コレステロールを減らすには、中性脂肪を減らし、肥満によるインスリン抵抗性を改善する、運動と食事制限が重要になってきます。

揚げ物などの脂肪分の多い食事を控えるのはもちろんのこと、アルコールは肝臓で分解される際に中性脂肪の合成を促進しますし、白米やパンのような炭水化物や、フルーツやデザート、清涼飲料水のような糖質の過剰摂取も中性脂肪を増やす原因になります。
飲酒を控え、摂取カロリー全体を下げ、サバやイワシ、サンマなどの青魚や大豆、食物繊維などの中性脂肪を下げる食品を多く摂るようにしましょう。
運動は、インスリン抵抗性を改善しますし、中性脂肪を下げる効果もありますので、ジョギング、ウォーキングなどの有酸素運動と筋トレを、「適度に、そして継続して行う」ことが大切になります。

〈 まとめ 〉

皆さんの体の中にも、悪玉コレステロールより更に恐ろしいモンスター、「超悪玉コレステロール」が、悪玉コレステロールの顔をして潜んでいるかもしれません。
生活習慣病の話題に限らずとも、結局は生活習慣と食事が大きなウェイトを占めているんですよね……。やはりこれらは様々な病気に対抗する健康な身体への一番の近道なんです。

会社の健康診断などの血液検査で、脂質異常症(以前は「高脂血症」と呼ばれていました)を指摘されたことのある方は、専門医に相談してみましょう。
もちろん、我々ららぽーと横浜クリニックでも診察可能ですよ。


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