痛みを伴う水疱が現れた!?

印刷用ページ[2018/04/01] 皮膚科・アレルギー科
こんにちは。横浜市皮膚科のららぽーと横浜クリニックです。
4月になり、新生活が始まって疲れは溜まっていませんか?疲れを溜めすぎないよう、息抜きも健康には大切ですのでこまめにリフレッシュできるように心がけてくださいね。

 

さて、皆さんはある日突然チクチク・ピリピリとした痛みを感じて、見てみたらポツっと水ぶくれのようなものができていた…なんて経験はありませんか?
もしかしたらそれはウイルス感染による“ヘルペス”という皮膚の病気かもしれません。
言葉だけならば聞いたことのある方も多いかもしれませんが、今回のブログではその原因や治療法を紹介していきたいと思います。


ヘルペスってどんな病気?

ヘルペスとは、ウイルスに感染することで起こる病気で、主に帯状疱疹や単純疱疹のことを指します。最初に違和感や痛みを生じ、その後紅斑や小さな水疱(水ぶくれ)ができ、やがて痂皮(かさぶた)化し治っていきます。
実は、これらは厄介で、一度でもウイルスに感染してしまうと三叉神経(顔面の神経)や脊髄神経(顔面以外の皮膚の神経)などの知覚神経節と呼ばれる部分にウイルスが残り続け、ストレスや疲れなどで免疫力・抵抗力が低下したときにウイルスが増殖して突然再発することがあるのです。
では、ウイルスの種類や症状の出現する場所でヘルペスをいくつかに分けて、より詳しく説明しましょう。

 

ヘルペスの種類はどんなもの?

ヘルペスの種類には大きく分けて2種類あり、実際当院に来院する患者さんの多くもこの2種類と診断されます。

1.帯状疱疹

帯状疱疹とは、体内に潜伏していた水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)が原因となり、一般的に体の左右どちらか(特に胸・背中や眼の周りなど)の皮膚の神経に沿って帯状に紅斑や水疱が出現する病気です。炎症を起こし、神経痛を伴うことが多いのが特徴です。子どもの頃水ぼうそうにかかったことのある人はいませんか?水ぼうそうもこのVZVが原因(初感染)で起こります。つまり、今までに帯状疱疹の症状が出たことがなくても、体内にウイルスが潜伏している人=今後帯状疱疹になる可能性のある人は実は結構いるんですよ。
ただし、帯状疱疹自体は免疫を持っている人同士であればうつることはあまりありません。
(小さな子どもなどまだ水ぼうそうにかかったことのない人は水ぼうそうとしてうつってしまう可能性もあるので要注意です!)

2.単純疱疹

単純疱疹とは、感染もしくは体内に潜伏していた単純ヘルペスウイルス(HSV)が原因となり、皮膚や粘膜に水疱やびらん(ただれ)が出現する病気です。こちらも痛みや痒みなどの不快感を伴います。(初感染時は免疫がないため症状が強く出ることもあります)ただし、困ったことにHSVは感染力が非常に強いので飛沫や接触による他人への感染も起こりやすく、また再発も繰り返しやすいのが特徴です。
特に、水疱が破れた際患部を触るとウイルスが付着してしまい、他の部位に感染することもあるため注意してください。全身どこにでも感染するので、その感染部位によって呼び方が更に細かく分けられます。中でも特に感染者が多いのが、次の2つです。

①口唇ヘルペス

口唇ヘルペスとは、HSVの中でも主に1型ウイルス(HSV-1:上半身に再発しやすい型)が原因となり、唇や口の周りに症状が出現します。


②性器ヘルペス

性器ヘルペスとは、HSVの中でも主に2型ウイルス(HSV-2:下半身に再発しやすい型)が原因となり、外陰部や肛門、鼠径部などに症状が出現し、リンパ節の腫れや排尿痛が起こることもあります。HSV-1に比べて再発しやすいのも特徴です。


症状が出たらどうやって治療するの?

もし実際にヘルペスを発症してしまったらどうするのでしょう。


●帯状疱疹

まずヘルペス薬(アシクロビル=ゾビラックス、バラシクロビル=バルトレックス、ファムシクロビル=ファムビル)の内服治療が基本となります。

●単純疱疹

軽度の口唇ヘルペスなど局所症状であれば外用薬(アシクロビル、ビダラビン=アラセナ)による治療が行われることもありますが、初感染時や重症時には帯状疱疹と同様に内服治療の方がより望ましいとされています。

また、どちらも疼痛に対してはアセトアミノフェン(カロナール)やロキソプロフェンナトリウム(ロキソニン)などの鎮痛薬を抗ウイルス薬と併用します。
しかし、抗ウイルス薬にはウイルスを完全に死滅させる効果はなく、あくまでもウイルスDNAの複製(ウイルスの増殖)を抑えて症状を最小限に抑えるにすぎません。そのため、発症後できるだけ早期に抗ウイルス投与で症状の悪化を防ぐことが最も重要なのです。
ヘルペスが疑われる場合は、早めに病院を受診しましょう。

 

水疱は無くなったけど痛みが続いている…

帯状疱疹の症状として水疱の出現部周囲に痛みを伴うことは多いのですが、ほとんどの場合が水疱の消失と共に改善されていきます。
しかし、まれに痛みだけがその後も残ることがあります。これが“帯状疱疹後神経痛”と言われるもので、ウイルス感染により神経細胞そのものが損傷することが原因とされています。特に高齢者に多く見られ、酷いときには数年にわたり痛みが続くこともあります。


帯状疱疹後神経痛に対しては、水疱出現時の痛みを抑えるロキソプロフェンナトリウムなどのいわゆる消炎鎮痛薬ではなく、プレガバリン(リリカ)やワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン)などの神経性疼痛を抑える内服薬が多く使われる他、痛みの信号が神経から脳に伝わるのを麻酔薬で止める神経ブロック(局所麻酔)などの治療が行われています。
いずれも医療機関への受信が必要ですので、痛みが改善されない場合は一度医師に相談してください。

 

最後に…

いかがでしたか?
ヘルペスにも種類があることがお分かりいただけたでしょうか。
ウイルスによっては他人に感染したり、再感染に繋がってしまうことがあります。
治療方法もヘルペスの種類によって違ってきますので、自己判断せず痛みを伴う水泡が現れたら早めに病院を受診しましょう。
ららぽーと横浜クリニックでもヘルペスの治療を行っています。重症化を防ぐためには早期治療が欠かせませんので、気になる方は早めに皮膚科を受診してください。


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