インフルエンザの検査はタイミングが大切!

印刷用ページ[2018/01/01] 内科

皆さんこんにちは、横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
明けましておめでとうございます。本年も当院をよろしくお願いいたします。

寒い日が続き、インフルエンザが猛威を振るっていますね。当院にも多くの患者さんが毎日インフルエンザの診断を受けてます。インフルエンザと診断する際には、当院では「迅速診断キット」を使用し検査しています。
このインフルエンザの検査には、適切なタイミングがあることをご存知ですか??
今回は当院で行っている「迅速診断キット」を使用したインフルエンザの検査方法、適切なタイミングについてお話します。

 

迅速診断キットってどんなもの?

インフルエンザの検査の種類にはいくつかありますが、近年主流となっているのが「迅速診断キット」による検査です

当院もこの方法で検査しています。
この検査はとても簡単で、判定がすぐに出ることが最大のメリットです。
迅速診断キットでは、細い綿棒のような器具で喉の奥や鼻の奥をこすり(大人でも涙目になります…)、そこについた組織や分泌物を処理液に浸して検査キットに滴下することで、陽性か陰性かの判定を行うものです。

 

検査方法は以下の通りです。

  1. 喉の奥や鼻の奥をこする
  2. 診断キットに採取した粘液を垂らす
  3. しばらく待つ(10~15分ほど)
  4. 結果表示部分に3本のラインで判定が出現

※下の画像のラインが3本あるうち、一番左の【CONT】という部分はコントロールと言います。コントロールと同じラインが出たものが陽性と判定されます。AとBの部分にラインが出てこなければ陰性判定になります。

インフルエンザの感染の有無だけでなく、インフルエンザA型なのかB型なのかなどウイルスの種類も判定することができるんです。
しかし、100%正確な診断がでるというわけではありません。
迅速診断キットで陽性を示した場合は信頼性が高くインフルエンザに感染しているといえますが、陰性と出た場合は必ずしもインフルエンザにかかっていないとは断言できず、インフルエンザに感染していないとは言い切れないのです。それは何故だと思いますか?
実は検査をするタイミングに関係しています。

 

検査をする時間が早すぎると正しい検査結果はでない!?

インフルエンザの検査を受ける最適なタイミングは「発症してから12時間〜48時間以内」です。
患者さんはインフルエンザが流行る時期になると、高い熱が出たら「インフルエンザではないか心配」と早めに病院で検査を受けるかと思います。しかし、実はその方法だと正しい検査結果が出ない場合があります。
インフルエンザウイルスは1つの場合、体内に侵入してから8時間後に100個、16時間後に1万個、24時間後には100万個というように、すさまじいスピードで増殖していきます検査のタイミングはこのウイルスの数に関係している・・・というわけです。

迅速診断キットで判定できる十分な量までウイルスが増殖するのは発症後12時間以上が経過してからとされています
つまり、発症直後はウイルスの増殖が十分ではなく、検査を行ってもウイルスを感知できずに陰性という結果になってしまうことがある、ということですね。

かと言って、症状をずっと我慢するのは辛いですよね…ですから、12時間以上経ってから病院に来てください、というわけではありません。
ただし、発熱から12時間以内に検査を受けて陰性の判定が出た場合でも、翌日も症状が収まらないようであれば再度病院を受診し検査を受けましょう。

 

検査を受けるタイミングが遅くてもいけない!

インフルエンザの検査を受けるタイミングは発症から12時間以上経過してからが適切だ、とお話をしましたが、検査を受けるタイミングが遅すぎてもいけません
これは、インフルエンザの薬として処方される薬に関係があります
インフルエンザの治療薬として主に処方されるものに、タミフル・イナビル・リレンザなどがあります。これらの薬は発症後「48時間以内に服用すること」で効果を最大限に発揮します。
これは、48時間以降に服用すると無効ということではなく、臨床試験を実施していないため、効果が保障されていないことが理由とされています
ただし、症状(発熱・頭痛・のどの痛みetc…)をやわらげるために対症療法として症状にあった薬を処方できますので、48時間以上経ってしまっていても医療機関の受診をおすすめします。

 

最後に…

いかがでしたか?
インフルエンザの検査が出来る「迅速診断キット」は素早く正確な検査結果が出ることで、インフルエンザウイルス保持者が院内に滞在する時間を短縮することにもつながります。
しかし、タイミングによっては陰性だったからと必ずしもインフルエンザに感染していないとも言い切れません。
正しい検査結果を得て、治療薬が最大限の力を発揮するためには、発症から12時間〜48時間以内に検査を受けることが大切です。
発熱から12時間以内に検査を受けて陰性の判定が出た場合でも、翌日も症状が収まらないようであれば再度病院を受診し検査を受けるようにしましょう。
48時間以内に受診ができなかったから受診ができないわけではありません。その時に応じての処方を行うことが出来ますので、時間が経っていても受診することをお勧めします。
まだまだ、インフルエンザの勢いは止まる気配がありません。「インフルエンザかも?」と思った時にこの記事を思い出してみてください


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