血液が薄くて酸欠状態!貧血はどうすればいいの?
今回は、「フラッと来た…○○かな?」なんてよく言われるあの病気…とっても身近な「貧血」についてお話したいと思います。
貧血とは
貧血は、血液中の酸素を供給する働きをもつ「赤血球」やその中に含まれる「ヘモグロビン」という色素が減少しておこる症状です。どうでしょう?少し難しいですかね。簡単に言うと、血液が薄まって体全体が酸素不足になってしまう状態のことをいいます。
貧血の種類
一口に貧血と言っても、実はいくつも種類があるんですよ。
鉄欠乏性貧血・失血性貧血・続発性貧血・ビタミンB12欠乏性貧血 葉酸欠乏性貧血・再生不良性貧血・溶血性貧血・悪性貧血…と言ったところでしょうか?とにかくここに挙げたように沢山の種類があります。
この中でも、代表的なものは「鉄欠乏性貧血」です。
原因
では、なぜ貧血になってしまうのでしょうか?
それは、偏食やダイエットによって「たんぱく質」、「鉄」、「ビタミンC」が不足してしまうと貧血を起こしやすくなるからです。
特に女性においては、妊娠・出産・授乳による母体の鉄分不足や、月経により毎月出血するため、そういった女性特有のものが貧血の原因になります。女性の場合は他にも、子宮筋腫や子宮内膜症が原因で起こる過多月経や不正出血も貧血を起こす原因になります。
また、少量の出血であっても、継続的に出血している場合は何かの疾患が原因となっている場合があります。例えば、出血の続く主な疾患としては胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃癌・痔核と、その他にも沢山ある消化器の疾患など様々です。
なんとなく、男性よりも女性の方が貧血になるイメージがあるかと思いますが、こうしてみると、その原因が女性に多いことからそのイメージは間違いではないことが分かりますね。
主な症状
症状としては、頭痛・めまい・立ちくらみ・動悸・息切れなどです。ただ、症状は人それぞれで、氷をかじりたくなる(氷食症)などもあります。ほかにも、まぶたが白っぽくなる・口内炎・スプーン爪・二枚爪・倦怠感・疲労感・顔面蒼白・肩こり・むくみなども鉄欠乏性貧血の症状です。
また、自覚症状はなくても、健康診断などでヘモグロビン値が低いことでひっかかってしまったことがある方もいらっしゃるかと思います。基準値としては、男性13.0g/dlで女性は12.0g/dlです。それ以下になると貧血と診断されます。
貧血の治療法
食事療法と薬による治療の両方の2種類に大きく分かれます。
1、食事療法
貧血は鉄分不足が原因になっていることが多く、食事をしっかり1日3食、栄養のバランスのよい食事をする事が基本です。偏食・減食・欠食はやめて、毎食きちんと主食・主菜・副菜などを組み合わせ、良性のたんぱく質を含む、納豆・豆腐・鶏肉を選びましょう。
参考までに…鉄を多く含む食材は、貝類(はまぐり、あさり、ホタテ)いか、たこ、レバー、ダークチョコレートやココア、種類(かぼちゃの種、ごま)、ドライフルーツ(アプリコット、プルーン)、ナッツ(アーモンド、カシューナッツ)などです。
2、薬による治療法
貧血は進行状態によっては、鉄剤を補給して治療する場合があります。 食事を見直して、鉄分の多い食事をすることも大切ですが、一度、体内の鉄分が枯渇してしまうと、食事だけで回復させるのは難しいといわれています。そのため、食事だけでの回復が難しい場合には鉄剤で鉄分を補給してあげるのです。
特に、産前産後の貧血は母体・胎児共に悪影響な為、食生活や鉄剤を服用して早めに改善することが必要です。
まとめ
貧血は赤血球やヘモグロビンの減少によりおこります。特に女性は女性特有の原因で貧血を起こすことが多い為、とても身近な問題です。
めまいや立ちくらみなど、貧血の症状が長期で続いてしまう場合は食事療法だけで治そうと自身で判断せず、医師にご相談ください。貧血の具合によってはその日から治療が必要かもしれません。
もちろん、ららぽーと横浜クリニックでも貧血の方の治療を行っており、主に貧血の状態を調べるための採血とお薬の処方をご案内しています。貧血でお悩みの方は早めに病院の受診をすることをおすすめします。