この症状が気になる!~げっぷ~

印刷用ページ[2015/12/01] 胃腸科

こんにちは。身近な症状にどんな病気が隠れているのかをお話していこうと思います。

今回のテーマになる症状は「げっぷ」です。

 

「げっぷ」と聞くと炭酸飲料を一気に飲んだ時などに、のどの奥からググッと上がってきて「げふっ」と空気が出てくる、あの現象です。

げっぷは、胃の中に溜まっているガスが上がってきて口からでてくるものですが、早食いや大食いをすると食べ物と一緒に空気を飲み込みやすくなるので、食後にげっぷが出やすくなります。

確かに、お腹いっぱい…沢山ご飯を食べた後、落ち着いた頃にちょっとこみ上げてくる感じ…誰でも感じたことがあるかもしれません。

食後の一時的な症状であれば、特に心配する必要はありませんが、これが食事と関係のないタイミングであったり、慢性的に続く場合は何かの病気のサインかもしれません。

げっぷが頻繁に出るような場合に考えられる病気としては、慢性胃炎、胃潰瘍、さらには胃がんなどがあります。

こうした病気によって、胃の運動機能が低下していたり、食べ物の通り道が狭くなって、腸へ送り出されにくくなっている可能性があるのです。

 

 

げっぷを起こしやすい病気は他にも、機能性胃腸症、空気嚥下症などがありますが、これらは胃内視鏡検査を受けて何も異常が見られない場合に、初めて診断がつくものです。つまり、げっぷ症状が続くようなら病院への受診や胃内視鏡検査が必要ということ。

げっぷ…あまり気にしてたことはないかもしれませんが、「実は病気のサインなのかも…?」と思うと、身近な症状だけにちょっと怖くなりますね。まずは、胃腸科を受診して医師に相談してみることをお勧めします。

器質的な疾患さえなければ、生活習慣を見直すことで、ある程度は改善できると言われています。

 

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