血便とストレスの関係

横浜で消化器外科を受診したいと考えている方の中には、血便が出て困っているという方も多いのではないでしょうか。現代社会において血便の症状に悩まされている方の数は決して少なくありません。このような症状に悩み、消化器外科を訪れる方も増えてきています。

そこで気になるのは、ストレスと血便にはどのような関わりがあるのかという点です。血便＝ストレスの表れと感じてしまう方もいるかもしれません。

結論から言うと、血便はストレスが直接的な原因となって引き起こされる症状ではありません。そのため、血液＝ストレスが多い証、精神的なものだと判断するのは危険です。単純なストレスと思っていても、血便には様々な原因や病気の可能性が考えられるため、注意しなければなりません。

なぜ出血が見られるのか

血便＝ストレスではないとすれば、便に血が混ざるのはなぜなのでしょうか。理由として、ストレスによって引き起こされやすい「過敏性腸症候群」が挙げられます。

過敏性腸症候群は現代におけるストレス社会で、多くの方が悩む病気の一つ。過敏性腸症候群では、下痢などの症状が多く見られ、肛門部に大きな負荷がかかることが増えるのです。その結果、肛門部が切れたり腫れたりすることで、いわゆる痔の症状が見られるようになり、便に血が混ざることも出てきます。

このように、血便が出る場合は、ストレスが直接的な要因ではなく、ストレスによって過敏性腸症候群を起こし、便秘や硬い便などが原因で痔の症状が生じて便に血が混ざるようになったケースは少なくありません。

過敏性腸症候群とは

腸に特に異常がないにもかかわらず、腹痛や下痢、便秘などの症状に悩まされる病気が、過敏性腸症候群です。ストレスが原因でお腹が痛くなる、便秘の症状が改善しない場合には、過敏性腸症候群の可能性があります。

過敏性腸症候群は、主に自律神経の乱れが要因となって起こります。単純なストレスばかりが原因とは限りません。例えば、不規則な生活リズムや睡眠不足、偏った食生活などがきっかけとなり、過敏性腸症候群につながることも少なくないのです。

ライフスタイルが多様化した現代においては、日々の快適な暮らしを脅かす病気の一つとして、下痢や便秘の過敏性腸症候群にも十分注意する必要があります。

血便の色と危険性について

横浜で消化器外科を受診して検査や治療を受けるときには、血便の色や危険性について理解しておくことも重要です。血便が出た場合は、自分自身の現在の危険度を知るという意味でも、血便の色に応じた危険性をチェックしておきましょう。

真っ赤な血・鮮血便

赤い鮮血が便に混じっている、肛門からぽたぽた血が垂れているなどの症状があるときは、肛門や直腸において出血が見られる場合がほとんど。まず疑われるのは、いぼ痔や切れ痔などです。

赤黒い血の便

赤黒い状態の血便が出た場合、血の量が多めだった場合については、大腸憩室の出血の可能性があります。また、小腸においてはメッケル憩室出血などの症状が考えられることもあるでしょう。

ほぼ黒い色の血の便

混ざっている血の色がほとんど黒色の場合は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの症状も考えられるため注意が必要です。場合によっては、小腸潰瘍などの可能性もあります。

粘血便

粘血便の場合は大腸が感染症にかかっている可能性があります。

潜血便

潜血便とは、目視はできなくても、検査すると少しずつ血液が便に混じっていることです。大腸カメラを使用して検査を実施すると、大腸がんが発見されることがあります。単純な切れ痔などの場合もありますが、がんが見つかる可能性もゼロではないことも、自身の健康管理の一環として覚えておきましょう。

悪性ポリープの判断に関する大事なポイント

大腸の病気や異常に関して耳にすることの多い大腸ポリープとは、どういった病気なのでしょうか。大腸ポリープは、粘膜が隆起するような形でできるいぼ状のもので、良性のポリープと悪性のポリープに分けられます。ポリープそのものは、できたとしてもすぐに体に悪影響を及ぼすことはありません。問題は、初めのうちは良性だったポリープが悪性ポリープ (大腸がん)になったときです。

しかし、ポリープが良性なのか悪性なのかは、切除してみなければ判断できません。そのため、大腸がんを防ぐためにはポリープを切除することが必要です。ポリープの中には、10％ほどがんが潜んでいるとされており、放置することは非常に危険だと言えるでしょう。横浜の消化器外科で治療を受けるにあたって、血便があった場合には、大きいポリープ、または大腸がんなどの可能性が考えられます。小さいものであっても大腸がんの芽ですので、切除が必要です。病状次第では検査→ポリープ切除という治療を受ける可能性があることについても把握しておきましょう。

ポリープ切除後の食事について

横浜の消化器外科で検査を受け、ポリープ切除を行った場合は、術後必要以上に刺激を与えないためにも、その後の食生活に十分注意する必要があります。

1週間前後は消化によい食事を心がける

ポリープ切除を行った場合、大腸の中は人工的に処置がなされている状態であり、まだ不安定です。そのため、何らかの刺激によって出血などの症状が術後に見られる可能性があります。こうした状態は1週間程度続くとされており、切除した箇所に必要以上に負担をかけないためにも、消化のよいものを摂取することをおすすめします。

例えば、脂っこいもの、辛いもの、生もの、アルコール類は、切除した箇所を通過する際に刺激物となる可能性があるので避けなければなりません。また、お酒も1週間程度は避けましょう。

もし出血が見られたら…

もし上記のような刺激物を食べたことにより、切除を行った箇所が出血するなどの合併症が見られた場合は、点滴通院や内視鏡を使って止血する、ケースによっては入院が必要になるなど、さらなる負担が増えてしまいかねません。

そのため、横浜の消化器外科で検査を受け、ポリープ切除を行うときは、お腹に優しいものを摂る必要があるため、これから検査を検討するという場合、注意点を知っておくことをおすすめします。当日の検査でスタッフから食生活について説明されるので、その注意事項についても把握し、守りましょう。