大腸ポリープ切除後の注意
大腸ポリープを切除した傷は、やがて潰瘍になり、概ね3週間で治癒します。
検査前の同意書にも書いたとおり、傷が治癒するまでは出血(排便時に血液が混じること)の可能性や、穿孔(切除後しばらくして、ごく稀に傷の炎症が広がってしまい、腸に穴があくこと)の可能性があります。
これらの合併症は事前にご説明した同意書にもあるように「医療ミス」や「失敗」ではなく、医師患者双方が最善を尽くしたとしても一定の確率で起こりうるものです(免責事項)が、少しでも可能性を低くするために以下の注意をお守り下さい。
① 日常の注意事項
帰宅後はできるだけ安静にしてください。デスクワークであれば翌日から可能ですが、ウォーキングや散歩などの運動、腹圧のかかること、旅行や出張は7日間避けてください。
旅行や出張について:出先で病院を受診することが可能な場合はこの限りではありません。
② 入浴の注意事項
シャワーは翌日から、入浴は翌々日から可能です。長湯・半身浴・サウナは7日間禁止です。
③ 食事の注意事項
食事は当院よりお出しするものを3食お召し上がりください(大腸に到達しにくい特殊な食事です)。その後7日間は消化のよいものを食べて頂き、その後少しずつもとの食事に戻していきます。
食事の一例:おかゆ・うどん・鶏肉・白身魚・豆腐・卵など(繊維質のものを避ける)。
詳細は大腸ポリープを切除後の方のお食事についてをご覧下さい。 アルコールは5日間禁止です。
傷からの出血はポリープ切除後のトラブルの中で最も多いものです。
切除後2~3日以内におこることが多いのですが、1週間を過ぎると0%に近づきます。
少量の出血(便に血液が混じる場合)は自然に止血されますので、できるだけ安静にして様子を見てください。
血液が大量に出た時(便全体が血液である場合)はご連絡ください。
ほとんどの場合は当院で止血可能ですが、万が一止血困難の場合は入院施設をご紹介させていただきます。
大量出血が当院の診療時間外に起きた場合は、自己責任で救急病院の受診をお願いします。
(東京大学医学部附属病院大腸肛門外科、東京大学医科学研究所附属病院大腸肛門外科、横浜新緑総合病院、横浜労災病院外科は当院と病診連携しています)。
おなかの中に空気が残っていると腹痛の原因になることがありますが、ほとんどの場合はガスが抜けると腹痛や膨満感は消失します。
ガスが出にくい場合は右側を下にして寝ると抜けやすくなります。暴飲暴食も原因の一つになります。注意しましょう。
辛い腹痛がある場合は、お近くのナースへお声がけ、またはご連絡ください。
抗凝固薬(血液をサラサラにする薬)については7日間服用を中止してください。
他の常用薬と本日処方されたお薬(便を軟らかくする薬と出血しにくくする薬)については、本日から服用を開始してください。
妊娠中・授乳中の方は、鎮静剤の影響を考え、24時間の断乳をお願いしております。
本日の処方
カルバゾクロムスルホン酸ナトリウム(止血薬) 朝1錠、昼1錠、夜1錠酸化マグネシウム(緩下剤) 朝1錠、昼1錠、夜1錠
大腸ポリープには「できやすい体質」や「できやすい家系」があることが知られています。
一般的には大腸ポリープの切除を受けられた患者様は、一年後に再度大腸内視鏡検査を受けるべきとされていますので、ご留意ください。
癌になる前にポリープを切除することで、理論上完全に大腸癌を予防できます。
ポリープを切除された場合は手術扱いになりますので、民間の保険会社に加入していれば診療費の保険請求が可能です(ほとんどの場合、請求が通ります)。
各保険会社の書式の診断書(一通9.800円)をお持ちください。
※今回の手術の名称は「内視鏡的大腸ポリープ粘膜切除術」です。
※当院では、診療明細書をご希望の方にのみお渡ししております。ご入用の場合は受付にてお申し出をお願いします。