こんにちは、横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは食べた後、眠気におそわれて、そのままついつい寝てしまった…なんてことはありませんか?
前回のブログでは食べた後すぐに寝てはいけない理由を紹介しましたが、実は寝るタイミングによっては体に良いともされているとご存知でしたか?
今回は、前回とは逆のテーマで話していきます。 

 

食後にとる仮眠にはメリットも存在する

具体的に、食後にとる仮眠にはどのようなメリットが前回は、食後すぐに寝てしまうと様々な病気のリスクがあるとお話しました。ですが、もともと身体に備わっている眠気のリズムと合わせて適度な仮眠にはメリットがあります。

●脳がリフレッシュする

食事をすると食べたものを消化するためにおなかに血液が集まります。満腹になると頭の血流が悪くなるので眠くなり、ぼーっとした状態になり眠くなります。この状態では仕事も勉強もなかなかはかどりません。そんな時は少し横になり短い睡眠をとることで脳を活性化させることができます。頭をスッキリさせた方が意識がハッキリするので、作業も捗るでしょう。

●消化が促進される

先述通り、満腹になると頭に血液がいかなくなるので眠くなってしまいます。こんなときは身体を動かさずに横になった方が消化を促進します
逆に、食べた直後に運動をすると血液が胃に集中できないことで消化不良を起こし胃痛などを起こす原因になるので、食休みは必要と言えるでしょう。

●実はダイエット効果がある??

食べてすぐ寝ると、太ると言われていますが、実は睡眠のとり方によっては「痩せ体質」を作ることが出来ると言われています
食後すぐに寝ると、ノルアドレナリン(脂肪の代謝を促進してくれるホルモン)という副腎皮質ホルモンの一種が分泌されます。このノルアドレナリンがダイエットの味方なのです。
睡眠中は分泌が低下しますが、日中は意識を覚醒させ、脂肪の代謝を促進してくれます
こう聞くと食べて寝てしまったらノルアドレナリンは出ないと思いますよね?それがちょっと違うんです。
短い時間でも食後に休養をとることで逆にノルアドレナリンの分泌が増えて「痩せ体質」になれるといわれているのです。ただし、横になって休むことでダイエット効果が得られるのは昼食後だけです。
夕食後は逆に太る原因になりますので横にならない方がいいでしょう。

と、食後にとる仮眠のメリットを紹介しましたが、夕食後に眠くなってそのまま朝まで寝てしまうと、夜の睡眠の質が下がってしまい疲れがとれなくなってしまう・・・といったデメリットも存在するので、注意が必要です。
ですから、食後に寝たくなったときには、時刻と時間に気をつけることが大切ですね。
では、どのように仮眠をとることが適切なのでしょうか。

 

ベストな仮眠のとり方

●寝る時間は20分以内に!!

食後に眠くなって寝すぎてしまうと深い眠りに入ってしまい、目が覚めて身体が起きていても、脳が眠っている「睡眠慣性」がはたらきやすくなります。睡眠慣性がはたらくと、頭や身体が重くなるという症状が出ます。30分以上寝ると深い眠りの段階に入るため、仮眠をとる時間は15~20分にしましょう

●14~16時よりも前に食後の仮眠を!

人間の身体には、「体内時計」という機能が備わっています。その機能のひとつに、脳の疲労を小休止させる「半概日性リズム(サーカセミディアンリズム)」というものがあります。12時間周期で睡眠と覚醒のリズムをつくっており、このリズムによって自然に眠気がくる時間帯があります。その眠気のピークが14~16時の間です。

これよりも前に仮眠をとると、目覚めた後も脳がすっきりしやすいため、14~16時より前に食後の仮眠をとるようにすると脳にたまった疲労物質(睡眠物質)が解消され、集中力がアップします

 
 

最後に…

いかがでしたか?
食後に横になって休むことは全てが身体に悪影響が出てくる…ということでもなく、健康にもよいことだってあるということが、おわかりいただけたでしょうか。
ただし、前回のブログでご紹介しましたが太りやすくなったり病気のリスクがに繋がることも事実です。特に逆流性食道炎の方は、胃酸が逆流しやすくなり症状が悪化してしまうこともありますから、全ての方にお勧めできるものではありません。

今回のブログの合言葉(?)は「睡眠は昼食後20分以内にすること!」です。
食後すぐに横になるのは良くないからと眠気を我慢せず、20分ほど横になればリラックス&リフレッシュできより活動的に動けるようになりますよ!
仮眠の際は意識して目覚ましをセットしてみて下さい。意外とスッキリするはずです!