大腸内視鏡検査を受ける場合、大きな病院では当日に病院で洗浄液を服用するケースも多いですが、当院のようなクリニックでの内視鏡検査ではご自宅で1.8ℓの下剤を服用し、腸の中を空っぽにしてから当院にご来院していただいております。

しかし、以前に洗浄液を沢山飲んでから体調が悪くなったことがある方や、遠方から来られる方、移動中のトイレが心配だという方もいらっしゃいます。

そういった方のために当院に来てから下剤の服用を開始する、通称「院内下剤」と呼ばれるシステムが当院にはありますので、ご紹介します。

 

*「院内下剤」はこんな方のためにある!

・洗浄液を飲んで体調が悪くなってしまったことがある

・前回の大腸内視鏡検査の際、洗浄液を飲んでもなかなか便がキレイにならなかった

・大腸の一部が狭くなっている病気の疑いがある

・・・などなど

この「院内下剤」の最大のメリットは何と言っても、周りにスタッフや看護師がいるため、何かあったらすぐ対応できるので、安心して洗浄液の服用ができるということです。

 

*「院内下剤」の注意事項

実は皆さんを「院内下剤」にご案内出来るわけではありません。

洗浄液を服用するスペースに限りがありますので、予約の段階で「院内下剤」をお約束をさせていただいた方のみにご案内させていただいております。

「院内下剤」を希望される場合、余裕をもって15時以降の検査予約の方に限定しています。

朝は少し早いですが、8:30頃に当院へ来ていただき、2時間かけて下剤(マグコロール)を飲んでいただきます。(ニフレックやビジクリアもあります。)事前の受診の際にお渡ししている洗浄液と吐き気止めのセットを忘れずに持ってきていただきます。

 

*院内下剤スペース

場所は、待合室と少し離れた場所にあり、落ち着いて洗浄液を飲むことが出来ます。また、トイレがとても近いため、「間に合わず漏らしてしまう…」といったこともありません。(院内下剤スペースのすぐ隣にトイレが3つあります。)

ただ、トイレに行く回数は多いものの手が空く時間は多いため、本や新聞などの暇つぶしになるものを持ってきていただくことをお勧めします。

洗浄液を飲み終わり、便がキレイな状態になったら順番に検査にご案内します。

 

以前に他院で大腸内視鏡検査を受けた時に辛かったことを思い出してしまったり、他に心配な点が多くて大腸内視鏡検査に踏み切れない方、体調が心配な方にお勧めのシステムです。

皆さんが安心して大腸内視鏡検査を受けていただけるような工夫をしています。予約を取る際にお気軽にご相談くださいね。

 

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