当院では他の病院には無い「リベロ」と呼ばれるポジションがあります。

スポーツが好きな方は耳にしたことがあるかもしれません。身近ではバレーボールやサッカーのポジションを表す際に使われていますよね。

 

 

 

 

「リベロ」とは診療補助+看護助手

当院はクリニックでありながら、一日に大学病院を凌ぐほどの内視鏡検査を行っている他、内科・皮膚科・アレルギー科などの総合診療も多くの患者さんが来院されるため、スケジュールはタイトです。
そこで、「リベロ」の仕事の目標は診察のスムーズな進行に尽きます。

「リベロ」の具体的な仕事内容は、他の病院で看護助手の方が行う仕事と少し似ています。
内視鏡検査の手順説明や診療補助・院内の備品管理・器具の洗浄・院内清掃などです。

 

・内視鏡検査の手順説明・・・「患者さんを少しでもスムーズに内視鏡検査へご案内できるように」
内視鏡検査を初めて受ける患者さんにもわかりやすいように丁寧に。大腸内視鏡検査であれば、事前に服用する洗浄液の説明はもちろん、他の注意点も多岐にわたります。日帰り手術であれば、術後の痛みに関する不安を抱いている患者さんもいらっしゃいますので、できるだけ術後のイメージがわかりやすいように説明しなければなりません。


・診療補助・・・「患者さんの診察時間をより長くとれるように」

当院では、診察室ごとに必ず一人、リベロや看護師が付いています。
リベロが行っていることは、診察に必要な物品を予想してあらかじめ用意しておく、患者さんの呼び入れ、患者さんの体勢を整える、先の先の事を考えて医師より先に動く…などです。医師によって診察の作法が微妙に異なるため、それぞれの医師が診察しやすいように、準備の仕方を合わせるということも、多くの患者さんに満足いく医療を提供するうえで重要になってきます。
特に院長は、内視鏡検査、日帰り手術、そしてその合間に外来・・・と、とてもスピーディーに動き回ります。私たちリベロも単に走って移動するだけでは院長のスピードには追いつけません。そのため、リベロとして機能するためには、より一層の前準備や小さな工夫が必要になってきます。院長付きのリベロは、まさしくリベロ上級者編ですね。(それでも院長の速さを超えるリベロはいませんが…)


・物品補充・・・「より素早く万全の準備を」

院内の物品の補充(例えばガーゼの束など)も大切な仕事です。使いたいものが使いたい時になかったら多くの患者さんをご案内することができなくなってしまいます。そこでリベロは、うまく時間を作り必要性の高いものから次々と用意していきます・・・いかに素早く丁寧に補充物品を作れるかが勝負です。最低限作っておかないといけない(でないと帰宅できない!)個数が決まっているため、皆必死です。

入職したばかりの頃は手探り状態で作業を行うのですが、手慣れてくると倍以上の速さで作れるようになります。各人に得意、不得意な作業があるため、仕事を分担し協力し合っています。

 

最後に・・・

リベロという言葉は、イタリア語で「自由」という意味を持った言葉です。
多岐にわたる業務を時間の無駄がないように自分で組み立てて働くという、自由度が高くてやりがいのあるポジションでもあります。
当院の開業当初は「フリー」という呼称も考えられたそうですが、院長は「無料」みたいでイヤだという理由で「リベロ」に落ち着いたそうです。

 

リベロは、医師や看護師がスムーズに動けるようにサポートし、診察や内視鏡検査を円滑に進行させ、患者さんに満足して頂ける医療を提供できるように日々頑張っています。
当院をどの科目で受診しても、私たちリベロと接することになる確率が高いと思いますので、お会いできましたら是非よろしくお願いいたします。

 

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