みなさん、こんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
みなさんは、「潰瘍」「びらん」という言葉を耳にしたことがありますか?
病気を意味する言葉であるというのは、なんとなく想像ができますが、そもそも両方とも正確にはご存知ない…という方が圧倒的多数ではないでしょうか。
今回はそんな「潰瘍」と「びらん」についてお話したいと思います。
潰瘍とびらんはどんな時に使う言葉?
「潰瘍」「びらん」という病気の名前は、胃の病気のお話をするときによく出てきます。
胃以外でも、皮膚や消化管以外の粘膜の病気などでも使われる言葉です。
では、具体的にどういうものなのでしょうか?
以下の図をご覧ください。
ごらんの通り、「潰瘍」も「びらん」も粘膜に傷がある状態のことを表します。
では「潰瘍」と「びらん」は具体的にどう違うのか…?
それは、その傷の深さが違うのです!もっと詳しく解説しましょう。
■潰瘍
粘膜の下には粘膜筋板、粘膜下層、筋層、漿膜(しょうまく)といった部分で構成されています。
潰瘍はこのような壁が様々な原因によって傷つけられ、えぐられた状態を示します。
その傷が粘膜下層より深くなった状態を「潰瘍」と呼びます。
潰瘍が胃にできれば「胃潰瘍」、十二指腸にできれば「十二指腸潰瘍」と呼ばれます。
近年は、胃潰瘍も十二指腸潰瘍も内服薬で治すことができるようになりましたが、再発もしやすいとも言われています。
何度も再発を繰り返している潰瘍にはがん細胞が含まれているケースもありますので、胃潰瘍が見つかった場合は、医師の指示をしっかり守りながら治療を受けましょう。
■びらん
粘膜に傷はありますが、粘膜下層にまでは傷が達していない状態を「びらん」と呼びます。
胃内視鏡の所見で「びらん性胃炎」と呼ばれるものがあります。
胃の粘膜が何らかの原因にさらされて、傷ついて痛みなどの症状が現れることもあります。
胃潰瘍の一歩手前と考えてもよいかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
「潰瘍」と「びらん」の違い、わかっていただけたでしょうか?
胃潰瘍があると胃の痛みや胸焼け、げっぷ等の症状がでてくることがあります。
しかし、胃潰瘍であっても、胃炎であっても、胃癌であったとしても、胃の症状は同じようなものが出現し、症状だけで診断はとても難しいです。
胃の気になる症状があるようなら、早めに検査を受けて、胃炎なのか?胃潰瘍なのか?はたまた胃癌なのかをきちんと診断する必要があります。
ご自身の症状の原因が潰瘍なのか、びらんなのかは胃の内視鏡検査を受ければ、直接粘膜を見ることが出来るので診断が可能です。
もちろん当院でも胃の内視鏡検査が可能ですので、お気軽にご相談くださいね。