みなさんこんにちは。横浜市胃腸科のららぽーと横浜クリニックです。
今回のテーマは“ポリポーシス”という病気についてです。
皆さんは、この病気の名前を聞いたことがありますか?
よく聞くなー、と思うような病気ではないかと思います。
では、ポリープはどうでしょうか。実は、今回お話するポリポーシスという病気は、数あるポリープの病気の1つです。
今回は、ポリポーシスという病気についてお話していきます。


ポリポーシスとはどんな病気?

ポリポーシスとは大腸をはじめとする消化管にポリープ(イボのように盛り上がった形状のもの)が多発する病気です。
何個くらい出来たらポリポーシスと呼ばれるのか・・・想像できますか?
その数、なんとおおむね100個以上を目安としています!ものすごく多いです!
また、他の症状や家族歴から診断が明らかであれば、30個程度でもポリポーシスとして扱われることがあります。

大腸のなかに100個以上にもなる病気、その原因は一体どんなものなのでしょうか。


ポリポーシスの原因

ポリポーシスの原因は遺伝性と非遺伝性に分かれています。
遺伝性のなかで、主なものは家族性大腸腺腫性ポリポーシス(FAP)といい、親が病気を有する場合、その子どもは50%の確率で遺伝すると言われています。
家族性腺腫性ポリポーシスは、典型的には10歳頃までに癌になりうるポリープができ始め、20歳頃にポリポーシスの病態に至ります。
また大腸癌発生の頻度は年齢とともに上昇し40歳代で50%、放置すれば60歳頃までにはほぼ100%大腸癌が発生してしまうと言われています。

非遺伝性の大腸ポリポーシスの原因としては、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患などがあります。
いずれも大腸だけではなく、胃や小腸など、他の消化管にもポリポーシスを形成します。

遺伝性、非遺伝性どちらも発生頻度は低く稀な病気です。ではこの大腸ポリポーシスになっていた場合、どのような症状が現れるのでしょうか。


ポリポーシスの症状

あれだけポリープがあるのだから、いろんな症状が出そうなものですが…一般的には自覚症状はありません。
ポリープそのものというよりも、ポリープが大きくなり過ぎた場合や大腸がんの発症・進行に伴って、腹痛、下痢、血便、下血などの症状が現れてきます。
遺伝性のポリポーシスは、大腸癌のリスクだけでなく、胃がんや十二指腸がん、骨腫、甲状腺がん、脳腫瘍、乳がんなどのリスクがあり、大腸だけでなく、全身性の疾患であるということもいえます。
そのため、ポリポーシスの症状というより、他の臓器のがんの進行に伴ってさまざまな症状が出現していきます。

症状が出ないことがほとんどなので、検査で偶然見つかるというケースも多いです。
では、ポリポーシスの検査と診断はどのように行っていくのでしょうか。


ポリポーシスの検査と診断

ポリポーシスの検査は、大腸以外の組織にも腫瘍が発生する確率が高いため、全身の検査が必要となります。
また、症状や家族の病気の有無なども診断に重要になります。
がんの早期発見や早期治療に繋げるため、1年に1度の定期検査を行います。

主な検査

■診断方法

以下の条件を満たした場合に、大腸ポリポーシスと診断されます。