みなさん、こんにちは。ららぽーと横浜クリニックです。
毎日非常に厳しい暑さの日が続いていますね。体調は崩していませんか?
しっかり水分補給、栄養を摂り、そして睡眠もしっかりとって、この暑い夏を乗り越えましょう。
さて、今回はお腹のお話です。
当院では胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を行っておりますが、検査を受けられる患者さんから時々こういったご質問をいただくことがあります。
「胃内視鏡や大腸内視鏡で小腸までみて貰うことは出来ますか?」
「大腸の病気はよく聞くけど、小腸は検査しなくてもいいの?」
胃と大腸に比べると確かにちょっと影が薄いように感じますね・・・。
今回はそんな意外と知られていない【小腸】についてのお話です。
小腸ってどんな役割をしているの?

みなさんは、小腸が体の中ではどんな役割なのかをご存じでしょうか。
小腸の主な役割は「栄養分の吸収」と胃で消化された食物(=消化物)の「輸送」です。
腸管の表面には「柔毛(じゅうもう)」という無数のひだがあり、栄養素の吸収を助けています。
収縮と弛緩(しかん)を繰り返し、食物を移動させながら(この動きを蠕動運動ともいいます)、更に消化物を分解し大腸まで運ぶのです。
その先にある、大腸は水分やナトリウムを吸収して、便を肛門まで運んでいます。
小腸は、胃に近い方から十二指腸、空腸、回腸に区分されますが、合わせた長さはなんと6mをこえます。
胃内視鏡・大腸内視鏡の際に使われる機械は、1mほどの細長い管の先にカメラがついています。
胃カメラの場合は口や鼻から挿入して十二指腸まで、大腸カメラの場合は肛門から挿入して回腸までの観察にとどまります。
小腸について分かったところで、小腸の検診が何故ないのかを解説していきます。
小腸の検診は何故ないの?
さて、ここで本題の小腸の検診は何故ないのか?という疑問について答えていきましょう。
・・・その答えは、小腸の病気の頻度が関係しています。
小腸は、大腸や胃、食道、十二指腸などに比べて、がんなどの悪性疾患は少ないといわれているためです。
胃や大腸に問題がないのに原因不明の消化管出血などがある場合や、CTや超音波検査などで腫瘍が疑われた場合をのぞき、小腸の検査を受ける必要性はあまりないと考えられます。
そのため、胃にバリウム検査、大腸に検便検査があるように、小腸にもそうした健康診断で行う検査があるかというと、ないのです。
健康診断としては小腸の検査を行うことはありませんが、小腸になんらかの病気が疑われる場合には、小腸の内視鏡検査が行われます。
どんな検査なのでしょうか。
小腸の内視鏡検査法とは
小腸の内視鏡検査法は、胃や大腸内視鏡とは全く異なります。
小腸の内視鏡検査には、主にバルーン内視鏡検査とカプセル型内視鏡検査というものがあります。
カプセル型内視鏡は、3cmくらいのカプセルの形をした内視鏡を患者さんが飲み込み、消化管の動きに合わせて徐々に進みながら画像を撮影するという検査法です。
1秒に2枚、または6枚撮影し、腰に装着したレコーダーに画像が記録されるので、後日解析します。
撮影時間は8時間ほどで、患者さんの負担が低いメリットがありますが、撮影時間に限りがあるため奥まで観察できなかったり、組織をとって調べたり治療することは出来ないなどのデメリットもあります。
バルーン内視鏡検査は、長さ2mほどの長いスコープとバルーン(風船)をつけたチューブを組み合わせた内視鏡です。
バルーンを膨らませたりへこませたりしつつ、スコープとチューブを進めたり引いたりしながら小腸の奥まで進めていきます。
口側から、肛門側からどちらからでも挿入することが可能なので、両方向からの挿入を組み合わせることにより、小腸の全てを観察することもできます。
まとめ
いかがでしたか?
「健康診断の項目に胃と大腸の検査はあるのになぜ小腸はないのか?」と不思議に思っていた方もいるかもしれませんね。
健康診断は、一般的に年齢に応じた生活習慣病や見た目にはわからない病気を見つけるために行います。
また、人間ドックは一般検診の内容に加えて内視鏡検査、CT、MRIなどの検査項目が増え、健康診断だけでは分からない病気の早期発見が目的です。
胃と大腸に比べて、小腸は病気の頻度が少ないため、健康診断としては行うことはほぼないと言えます。
胃と大腸はどちらも日本人の癌のTOP3に入るくらいですし、癌以外にも、炎症、ポリープ、潰瘍など何種類もの病気があります。
「お腹の症状があり、小腸が心配だ・・・」と思われる方もいるかもしれませんが、まずは胃と大腸の検査!それでも原因不明の消化管出血が続く場合に、やっと小腸の検査を検討することになります。
胃と大腸の検査は当院でも可能です。
お腹の症状があるという方、最近検査を受けていないなと言う方、是非一度ご相談ください。