こんにちは、横浜市皮膚科のららぽーと横浜クリニックです。
暖かい日もあり、なかなか実感がありませんでしたが、最近の冷え込み方で冬も本番だなと思うこの頃です。
冬は空気が乾燥しやすく、肌もカサカサとしてきてしまいますね。皆さんは保湿をしっかり行っていますか?女性だけではなく、男性も保湿は大切ですよ。
今回は冬のお肌のケアについて話していきます。

 

保湿はどうして大切なのか

乾燥は肌に良くないのはよく聞く話だと思います。特にアトピー性皮膚炎や皮脂欠乏症の方など、皮膚の疾患がもともとある方は要注意です。乾燥も放っておくと皮膚疾患の悪化を繰り返す原因となってしまいます。
乾燥を防ぐにはどうすればいいのでしょうか。

ズバリ「保湿ケアをしっかり行う」ということです

皮膚科でも「肌が乾燥する」と相談したり診断されたりすれば保湿剤という種類の塗り薬が出るはずです。
せっかく出た保湿剤を「面倒だから…」「べたべたするから…」という理由でさぼっていませんか?非常にもったいないですよ。
では、なぜ保湿をすることが大切なのでしょうか

 

保湿=肌のバリア

健康な肌の保湿成分は「天然保湿因子(NMF)」「セラミド」「ヒアルロン酸」「皮脂」などがありますが、これらの保湿成分が減ると肌は水分を失い乾燥します。肌が乾燥することで肌のバリア機能が低下し、アレルゲンや刺激物質に過敏になり、肌トラブルが起きます。
一度肌トラブルを起こしてしまうと、かゆみに耐えられず掻き壊し、炎症が起きて…という悪循環を繰り返してしまうので、しっかりとした保湿ケアは必要なのです。
正しい保湿ケアはどう行うものなのでしょうか。

 

正しい保湿ケア方法!

「毎日保湿しています!」という方でも「べたべたするから」という理由でしっかりとした保湿ケアはできていないという人が意外といます。
毎日塗っていても、このような保湿の仕方では保湿剤本来の保湿力を発揮できないため、皮膚炎の悪化などのトラブルにつながりやすくなってしまいます

保湿剤の選び方

自分で市販のものを選ぶ場合には、まずは肌に刺激がないことを確かめることが大切です。使用感については軟膏、クリーム、ローションといったいくつもの種類がありますので、自分に合ったものを探しましょう。
油分が多く配合された製剤の方が保湿力が高いといえますが、季節や症状に合わせて選ぶとよいでしょう。(夏でも乾燥はしますから、夏場は塗りやすいローションなどがおすすめです)
皮膚科では症状に合わせて医師と相談の上で処方してもらいましょう。

塗る量の目安

軟膏やクリームは、大人の人差し指の先端から第一関節まで出した量乳液やローションなどは手のひらに一円玉大くらい出した量が、大人の手のひらの約2枚分の面積に塗る量の目安となります。

保湿剤の塗り方

清潔な肌に保湿剤を取り出して、塗布する肌の数か所に置きます。手のひらでやさしくゆっくりと、強くはこすらずに均一に塗り広げます。
朝と、夜は入浴後などに1日2回以上塗ると非常に効果的です。

 

最後に

どうでしょうか、保湿の大切さをわかっていただけたでしょうか。
乾燥肌にお悩みの方は男性でも女性でも多くいます。当院にも「最近ひどくなってしまいました」と駆け込んでくる患者さんは多いものです。
乾燥肌を悪化させないためには保湿の他にも
「かゆくてもなるべく掻かないようにする」
「肌着などの直接肌に触れるものはチクチクしない素材を選ぶ」
「加湿器などで室内の湿度を適度に保つ」
などなどできることはたくさんあります。できることから始めてみましょう。

なかなか乾燥がよくならない、肌トラブルが悪化してしまったなどのお悩みがあれば我慢せずに皮膚科を受診してくださいね。

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