皆さんこんにちは。横浜市内科のららぽーと横浜クリニックです。
突然ですが、皆さんは普段おしっこをする時に自分の尿の色を確認していますか?

……え?ちょっと恥ずかしい質問でしたか?ですが、自分の健康状態を知る手がかりの一つが「尿の色」にあるんですよ!
今回は尿の色から分かる病気についてお話ししていきましょう。

 

尿の色と病気について

一般的な尿の色と言えば「黄色」です。「淡黄色」だとか「麦わら色」とも表現されますね。冒頭で尿の色は自分の健康状態を知る手がかりとなると言いましたが、大前提として「尿の色に問題がない=病気の否定に繋がるわけではない」というものがあります。また、尿の色だけに注意を向けた時、これは病気のサインとも言えません。
起床時、運動などで汗をたくさんかいた時には、少し色の濃い尿が出ます。反対に水分をたくさん飲んだ時や汗をあまりかかない寒い時には、淡い色の尿がでます。尿の色はこの他にも病気や食事、飲んでいる薬によっても変わりますから、いつもと色が違うことが全てが病気のサインとは言えないのです。
それではどのような色の尿が危険信号と言えるのか?注意しなければならない尿の色は「赤」「茶色」「白濁色」「無色(透明)」などです。

 

様々な尿の色と病気

いつもと違った色の尿が出た場合、どのような色の場合にどのような病気の可能性が考えられるのでしょうか。注意して見るべき4色を紹介します。


●赤色
赤というのは血の色、いわゆる「血尿」が出ているということであり、体内で尿が作られ排出されるまでのどこか(腎臓~尿道)で出血が起きているということになります。ピンク色に近い尿もこの範囲に入ると言えるでしょう。
赤い尿が出た時、疑わしい病名は「膀胱炎(ぼうこうえん)」や「尿管結石(にょうかんけっせき)」、(男性であれば)「前立腺炎(ぜんりつせんえん)」などに加え、重症であれば膀胱や腎臓などの「癌(がん)」の可能性もあります。
やはり出血ということで、生命の危機に直結する病気から緊急性のない病気まで、考えられる病気の可能性も多岐に渡りますから、色だけで簡単に判断出来るとはなかなか言えませんね。

●茶色
茶色い尿は「脱水症状」を表していることがあります。そもそも尿は血液が濾過(ろか)されて排出されるものですから、本来の血の色に近いということは血を薄める水分が不足しているか、あるいは「肝炎」や「肝硬変」などにより肝臓が異常をきたしたことで「ビリルビン」などの色素が混じっていることも考えられます。

●白濁色
白っぽい色をしている時には「膀胱炎(ぼうこうえん)」や「腎盂腎炎(じんうじんえん)」などが疑われます。血尿でもこれらの病気の可能性がありますが、尿中に膿が混ざったりするとこうした白っぽい色の尿が出る場合があります。

●透明
透明な尿には「糖尿病」や「尿崩症(にょうほうしょう)」といった病気の可能性が潜んでいます。糖尿病であれば水分を多く採りがちになりますが、その結果として尿が希釈され無色透明に近付いてしまいます。尿崩症ではホルモンの異常などにより水分を体内に吸収出来ずに尿の量が増えてしまい、やはり色が薄まってしまうのです。

うーん……。なかなか難しいですね。
実際にはまだまだ細かい分類や、考えられる病名はありますが、今回はこんなところで。中にはある種の菌によって緑色という、かなりのインパクトがある尿が出たりもします。
余談ですが、色そのものに対する表現や捉え方というのは、文化や人によっても違ってきますから、細かく分けようとすればするほど普遍的なお話ではなくなってしまいそうですね……。
ここではシンプルに「普段とは違う色が出た」ということが重要であると考えましょう。例えお医者さんであっても尿の色だけを根拠に病気の診断は出来ません。

 

まとめ

さて、今回は「尿の色」を主題に、考えられる病気の可能性について触れてきましたが、一口に「赤い尿」と言っても排尿時に痛みがあるか、そもそも排尿自体が困難であるかどうかなど、その他の症状の有無によって疑われる病気は大きく変わってきます。

※「血尿」という言葉にも、見て分かる「肉眼的血尿」と検査でしか分からない「顕微鏡的血尿」という区別があるのです。

つまり、尿の色とは見た目から判断出来る分かり易い材料の一つでしかありません。尿の色に異常が見られてもそれだけでイコール病気とは限りませんが、普段とは違う体のサインを見逃さないためにも、日常の中で尿の色を観察する(見ておく)ということは実はとっても大切なんです

「習慣がないから異常に気付けなかった」では、あまりにも悲しい話だと思いませんか?
いつもと違う小さいことも病気の発見のてがかりになるかもしれません。普段から自分の健康管理を行ってみましょう。

虹色の雫