こんにちは、ららぽーと横浜クリニックです。まだまだ寒い日が続きますね、気を抜かずにお過ごしください。
さて、健康診断の血液検査(特に肝臓の値;ALP,AST,ALT,γ-GPTなど)の数値が基準より高く「要検査」となったことはありませんか? 「要検査」と言われるとドキッとして結構心配になる方も多いのではないでしょうか?
その際に医療機関に相談された場合、まず行われるのは腹部エコー(超音波)です。
腹部エコーは皆さんが心配するほど検査の準備や検査自体が大変なものではありません。胃や大腸の内視鏡検査よりも患者さんの負担はずっと少ないんです。
今回は当院でも行っている「腹部エコー」について解説をしていきます。
■腹部エコーでは何が見られるの?
主に肝臓・胆のう・腎臓・脾臓・胃腸などを観察し、腫瘍やポリープ、炎症、結石などの異常がないかを見ることができます。
腫瘍はその大きさや性状だけでなく、場合によってはどのくらいの深さまで達しているかなども判別できることもあります。
■腹部エコーってどんな検査?
お腹にプローブという器械を当てて超音波を体外から発信して検査をします。反射した波を画像にとらえ、お腹の中の状態を確認します。
この反射した波のことを「エコー」と呼びます。超音波を当てての検査のため苦痛や身体への負担もない検査です。
前準備は胃や大腸の検査に比べたら簡単なのですが、時間のかかる検査であることもあり、基本的には当日来て即検査をしましょう!というものでもありません。事前に受診し、まずは腹部エコー事態の必要性を判断することになります。
■当院で腹部エコーの検査をするには
基本的には1度診察を受けていただき医師が必要と判断した際に、後日の予約を取るかたちでご案内させていただきます。
ただし、医師が緊急性があると判断した場合は当日ご案内させていただく場合もあります。
健康診断の血液検査で肝臓・胆のう・膵臓・腎臓などの数値の異常があった方や、他院で腹部エコーを受けるように指示された方は、健康診断の結果や紹介状をお持ちください。
■腹部エコー検査前、検査当日の注意点
- 腹部エコーの検査が午前中に行われる場合は前日の21時以降は絶食していただくため、朝食を摂らずに来院します。お水やお茶は少量なら飲んでいただいても結構です。
- 普段服用している薬はお飲みください。糖尿病のお薬を服用している場合は当日は食事をとらないため服用しないでください。
■所要時間・費用
検査の時間は約15~30分程度です。検査中や検査後に医師から結果の説明があります。
費用に関しては腹部エコー単独では約2000円前後です。
■来院後の腹部エコー検査の流れ
- 上半身を脱衣していただくか、洋服を胸の位置までたくし上げ検査をしやすいようにお腹を出していただきます。
- 画像を見やすくするために部屋は暗くして検査を行います。
- 超音波を通しやすくするためのゼリーを腹部に塗り、たまに体勢を変えながら検査を進めていきます。
- 終了後はタオルでゼリーを拭き取り衣類を整えます。
女性は婦人科でエコーの検査を受けたことがあるかもしれませんが、男性は「初めて受けます」という方もよく来院されます。流れを見てもらえればわかるように「特別に身構えることはないかな?」と少し安心できたのではないでしょうか?
■まとめ
いかがでしたか?
腹部エコー検査はプローブを当てて超音波を発し、反射した波をとらえることで肝臓・胆のう・腎臓・脾臓…と幅広く腹部を観察できる優れた検査です。聴診器を当てるくらい簡便に腹部臓器をチェックできます。
胃腸の異常を疑って胃・大腸の内視鏡検査をしたけど異常がなかった場合など、検査が必要になるきっかけは様々です。お腹に違和感がある方や、以前胆石があると診断されたことがある方、健康診断で異常を指摘された方は、お気軽にご相談ください。