大腸癌の基礎知識

体の中では常に新しい細胞が作られていますが、この細胞が異常に増殖して悪性の腫瘍になったものがです。
癌は体の様々な部位で発生するものなので、もちろん大腸にも発生します。とても身近な病気だからこそ、大腸癌に対する知識を深めておきませんか。

大腸の役割

大腸の役割

大腸は食物が消化吸収された後の残りを運搬しながら、水分やミネラルを吸収して、最終的に大便を作り出す働きをしている消化器官の一部です。

また、収縮運動であるぜん動と大ぜん動を行なって、便を肛門へと運ぶという役割も果たしています。長さは約1.5mで、太さは小腸の約2~3倍もあり、乳酸菌や大腸菌などの100種類以上もの様々な細菌が存在しています。

大腸は大きく「盲腸」・「結腸」・「直腸」の3つに分類でき、結腸は更に「上行結腸」・「横行結腸」・「下行結腸」・「S状結腸」の4つに分類されます。

大腸癌とは

大腸癌とは

大腸癌は盲腸・結腸・直腸・肛門に生じる癌です。

大腸粘膜の細胞から生じ、増殖が緩やかで周りの細胞を壊して転移することのない、「腺腫」や「過形成ポリープ」と呼ばれる良性のポリープから癌化する場合がほとんどですが、ごくまれに正常粘膜から直接生じる場合もあります。大腸癌を放置すると、大腸の壁の中へと徐々に浸潤していくと同時に、血液やリンパ液の流れに乗って、周囲リンパ節や肝臓、肺などの他の臓器に遠隔転移していきます。

転移をしていない初期段階で発見することができれば、完治の可能性は高くなります。

進行度

大腸癌がどれくらい進行しているのかは、ステージ0~ステージ4までの5段階で表されます。

このステージを決定するのには大腸内視鏡検査やCT検査などを行い、「大腸癌が大腸の壁のどの辺りまで深く入り込んでいるのか」、「リンパ管同士を繋ぐリンパ節に転移していないか」、「肺や肝臓、腹膜などの別の臓器に遠隔転移していないか」の3つを調べて予測します。このステージ分類は治療方針を決める上で重要な情報です。

横浜にある当院では、大腸検査を行なっております。当院独自の空気の送入を全く行わない「完全無送気軸保持直線的挿入法」による大腸検査ですので、無痛で安全です。大腸内視鏡検査を受けることで、大腸癌を早期発見できるだけでなく、良性のポリープを切除する手術を行なうことにより大腸癌を予防することも可能です。
神奈川・横浜にお住まいの方だけではなく、県外の方の検査・手術も受け付けておりますので、大腸検査でしたら、ぜひ当院にお越しください。

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