ヘリコバクターピロリ菌はいるか? 尿素呼気試験で判定

印刷用ページ[2016/05/15] 胃腸科

当院で胃カメラを受診し、ピロリ菌の検査で陽性(ピロリ菌が住んでいる)と言われた方は基本的にピロリ菌の除菌をすることをお勧めしています。

除菌薬の内服後、「尿素呼気試験」と呼ばれる、息を吐くだけの検査でピロリ菌がいなくなったのかをチェックします。そんな尿素呼気試験に来院される患者さんへ向けて、除菌薬を処方されてから除菌判定結果を聞きに来るまでの注意点をまとめましたので是非参考にしてください。

 

 

□除菌薬服用後に行う「尿素呼気試験」とは?

除菌薬の服用が終わり1ヶ月以上経過してから、ピロリ菌が除菌できたかどうかの検査を行います。その検査判定の検査方法は様々あるのですが、当院では尿素呼気試験という方法で行っています。

手順としては、診断薬(写真右のピンクの袋の薬)を服用し、服用前後の呼気(写真左の水色の袋へ吐き出した息)を採取して調べる方法になります。検査自体には30分ほどお時間がかかります。

 

※除菌薬に関する注意点※

□ピロリ菌を除菌する薬は7日間連続服用してください。(この期間の飲酒は厳禁です。)

除菌薬の服用を途中でやめてしまったり、飲み忘れてしまったりすると、当然ながら除菌がうまくいかなくなる可能性があります。必ずきっちりと1週間飲みきってください。

 

※尿素呼気試験に関する注意※

□尿素呼気試験を行う4時間前から食事はとらない

飴、ガム、たばこなども厳禁です。(お水やお茶は飲んでいただいて構いません。)少しでも食べてしまうと検査がうまく出来ませんのでご注意ください。

□尿素呼気試験まで胃薬を飲む場合は注意が必要

└PPI:プロトンポンプ阻害薬(ネキシウムカプセル・パリエットなど)を服用していると、「偽陰性(ピロリ菌がまだいるのにいないという判定)」と出てしまうことがあります。そのため最低でも尿素呼気試験の2週間前にはやめている必要があります。除菌薬を飲み終わってから症状があるので胃薬を飲みたいときには医師に相談するのが良いでしょう。

□当院では尿素呼気試験の予約は不要

└尿素呼気試験は息を吹きに来るだけの検査です。看護師の手が空き次第のご案内になりますので予約は不要です。休診日を避けて診療時間内に直接ご来院下さい。

□除菌判定結果は診察でお知らせします

└除菌結果がでるのに10日ほど掛かります。医師が直接お話をする必要がありますので、お会計の際に次回の診察の予約を取ることをお勧めします。

 

以上が尿素呼気試験にこられる方の注意事項です。

意外とお食事や、飴、ガム、たばこを4時間前から抜くことを忘れてしまう方が多くいらっしゃいますので、お気を付け下さいね。

 

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