潰瘍性大腸炎~お薬はちゃんと飲んでますか?~

印刷用ページ[2016/03/01] 胃腸科

今回は、潰瘍性大腸炎の患者さんに向けた記事です。

潰瘍性大腸炎のお薬(ペンタサ・アサコール・サラゾピリンなど)を「最近は調子がいいし飲まなくてもいいかな~」なんて考えて、自分の判断で中止したことのある患者さんはちょっとドキッとする内容をお届けしようと思います。

 

このパンフレットをクリックして読んでみてください。

潰瘍性大腸炎の症状(下血・粘液便・頻便など)が落ち着き、ほとんど無症状が続く時期のことを寛解期と言います。潰瘍性大腸炎の場合、寛解期は必ずしも病気が完治したわけではなく、単なる小康状態にすぎません。再燃する場合もあります(「寛解と増悪を繰り返す」と表現します)。

 

患者さんとしては排便回数も多くないし、出血もなく、粘液便も見られないような状態が続くので、「症状がないから、お薬なんて飲まなくてもいいや」と思いがちです。

 

症状が無いからといってお薬を飲まなくてもいいのでしょうか?

答えはNOです

この寛解期を維持する方法こそ、症状がなくてもお薬を飲み続けることです。

 

パンフレットを読めば分かるように、しっかり飲んでいる人と飲み忘れが多かったり、自己判断で休薬をしてしまう人とでは、寛解期を維持できる割合の差が歴然です。

 

潰瘍性大腸炎に限らず、病気でお薬を飲んでいる場合に自己判断で休薬するというのは、時に自分を更に辛い病気に追いやってしまう結果になりかねません。

 

潰瘍性大腸炎の方であれば再燃した状態が続くと、大腸癌発生のリスクが何倍にも上がっていきます。

潰瘍性大腸炎は完治して終了する病気ではなく、管理していく病気であるという事実を受け入れて、病気と付き合っていく事が必要なのだと思います。

内服の継続と定期的な大腸内視鏡検査はしっかり続けましょうね。

 

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